ペンギンマン、海外に行く

僕は会社を辞めて海外の研究所にうつった。


青い鳥開発の夢を諦められなかったからだ。

僕はペンギンの世話じゃなくて世界平和に貢献したいのだ。


でもそれだけじゃない。

エス君はじめ、研究所の人が嫌いだったからだ。

出世やお金のために研究する人たちが嫌いだった。


海外にもエス君みたいな嫌味なやつがいっぱいいた。


でも、その研究所では青い鳥を開発に携われた。


毎日楽しい。


そう思ったのは最初だけ。


少ない予算、安い給料、ボロアパート。


実績が出せず無意味に感じる労働時間。


遊ぶ友達もいないし、寝るしかない休日。


前の会社の方がよかったな。


少なくとも友達はいたしな。


ペーラー、ギーク、ピートは元気かな


ペンギンマンの方が向いてたな


エス君の方が稼いでいたらムカつくな。


あれ、なんで青い鳥作りたかったんだっけ。


世界を平和にしたかったからだよな。


そうだ、僕は世界を平和にしたくて、青い鳥に執着していたんだ。


世界の平和に、青い鳥は必要なのか?

もっと違う方法もあるに違いない。


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