第5話
11月15日 昼
鍛冶六さんにフリーペーパーを設置し、家に着いた所で店主のはまださんからDMが届いていた。
要約するとこんな感じであった。
〜一棚店主奮戦記の連載、読んでおります。呉さんを不安な気持ちにさせて本当に申し訳ありません。どうやったら広まるか、棚主さんとアイデアを出し合い、全力でサポートしていきます。ある日、フッと数冊、同じ棚から売れる、みたいな事も何度もありました。呉さんも悲観的にならず、後悔はまだ早いですので、じっくり戦略を練っていきま……〜
〜はまださん、棚補充の時に読者さんが来てくれて、私がお勧めした本、旅立ってくれましたよ!〜
〜ホントですか? やったー!〜
〜やった〜!〜
この連載が店主のはまださんにとって、かなり深刻に響いていたようであった。私自身は、色々やってみて、なにしろ商売人一年生なので、手探りで気長にやっていこう、というつもりだったのだが、思いの外シリアスに届いてしまっていたようだった。
はまださんの誠実さが結果、よく伝わる事となった。
「さて、次はどうすれば紹介本が本先の相手に届くのか」
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