オカンさんはざっくばらんな料理の達人であるこの小説も、ざっくばらんなのだが、端っこから食べても、真ん中から食べても、微妙に味わいがちがいつつも、美味しいのは変わりがないだから、ルナちゃんのルートで読んでも、ナオさんや他のどんなキャラのルートで読んでも、ふむふむなるほど、と物語が腑に落ちる、実に見事だ料理も小説も達人だとは、天はオカンさんをいささか愛しすぎてはいないだろうか?