短歌

暗晦潜

二十首

武勇伝そんなものなど過去の錆び今の時間に落としていくな


立ち上がるその度心縛られる過去の自分が鎖となって


暗闇で心落としてもがく日々いつかは出口見えるだろうか


弱さならいつでもここにあるけれど傷を舐め合う相手はいない


影の中姿と心隠したいコンプレックス有り余ってる


醜さの中で花咲く美しさそれが真と信じていたい


愛を説くそんな自分が好きなだけ上辺も上辺拭って取れる


世間様神様超える恐ろしさ呪いに祟りなんでもアリか


トレンドは姿見せずに狙い撃ち今も誰かの射程圏内


捻じ伏せるそれを正義と言うのならそんなの僕は認めたくない


青い星悪意の坩堝億単位平穏遠く欠片も見えず


私達同じ星だと言うけれど違う場所なら違う空でしょ


終末が迫っていると聞いていたしかし未だに喇叭聞こえず


何もかも当事者意識持つべきか時間と隙間そんなにないよ


争いを避けるだけでは得られないそんな覚悟は早く捨てなよ


僕たちは明日のあの子に恨まれる誰がやっても何をやっても


頑張って咲かせた花も毟られる何も知らない空っぽ共に


パソコンの前に座って思考する何もできずに時間が過ぎる


ふと思う幸せならばそれでいい知らない場所の知らない誰か


優しさが全て解いてくれるまで僕らはずっと祈り続ける


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短歌 暗晦潜 @sen-moguru

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