第4話 圧倒的な差

「次の勇者様~」

どんどんと前に進んでいく。次は要の番だ。

「【ステータス・ビジュアリズム】」

聞き慣れたぶおんという音とともにウィンドウが出てるのが確認できる。

「おお、これはまあまあいいんじゃねぇの?w」

要がニヤッと笑うとウインドウを公開表示にする。

「なんだこれ、高すぎじゃね...?」

「やっぱ要くん強いね~」

男子からの呆れの声と女子からの黄色い悲鳴が聞こえる。

(馬鹿馬鹿しい...)

そう思いつつ要のステータスを見る。


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寸堂要

Lv.1

Atk 330

Def 210

Mag 130

Agi 170

Luk 100

スキル

【言語理解】 【剛力】

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まあ、よくある人よりステータスが高い場合だ。

次は柊磨の番だ。そっちにもよるだろう。

「次の勇者様~」

「はい!お願いします!」

そうハキハキとした口調で答えたのがさっきの暁月柊磨だ。

「【ステータス・ビジュアリズム】」


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暁月柊磨

Lv.1

Atk 280

Def 250

Mag 340

Agi 300

Luk 170

スキル

【言語理解】 【剣術 中級】

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こっちの方が強そうだ。寸堂も意外と大したことないんだな。

と、実際に言ったら殺されそうな言葉は心の中に留めておく。

次は俺の番だ。

「次の勇者様~」

あのシスターはやってて疲れないのだろうか。

そう思いながら前に立つ。

「【ステータス・ビジュアリズム】」

ぶおんという音とともに現れたウィンドウに書いてあることは、衝撃的なものだった。


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蒼咲零

Lv.1

Atk 7400

Def 6370

Mag 8240

Agi 4200

Luk 6000

スキル

【言語理解】 【鑑定】 【魔術 極】 【剣術 極】 【獲得経験値 x50】 【創造】 【気配隠蔽】

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ここまで違いがあるとは...さすがに非公開にしよう。

「おい零、お前はステータスどれくらいだったんだよ?w」

「あ...全部平均40くらいだったよ...」

「だろうなwお前みたいなやつだったらそれくらいだろw」

怒りが沸き立ってくるが、今は我慢だ。

いつまでも自分の方が優れていると勘違いしているがいい。お前とはLv.1の時点で20倍も30倍も違っているんだからな。

そう思いながら、この部屋から出た。

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