第2話 異世界転移

目を開けると見慣れない広い場所にいた。

「おい!ここどこだよ!」要が怒鳴る。

他の奴らも悲鳴のような叫びを上げている。

「勇者の召喚に成功したぞ!」

「やった...!これで世界は救われる...!」

『...?』

クラス全員が戸惑う。

何語か分からない。そう思っていた時、脳内に機械的な音声が流れ込んできた。

ー条件達成。スキル【言語理解】を獲得しました。ー

音声のアナウンス(?)が終わった頃、ようやく理解することが出来た。

「勇者方殿、我々を助けてはくれませんか」

玉座に座る王様的な人が聞いてくる。

「どういうことなんだよ!状況がなんもわかんねぇんだよ!!」要がまた怒鳴る。

「おお、申し訳ない。この世界についての説明がまだでしたな。」

「この世界は魔王という存在によって世界が支配されてしまう危機に陥っているのです。私たちで話し合った結果、この世界を救ってくださる勇者様となる存在を召喚するという風に取り決めされたのです。」

俺は心の中で感心していた。

ここまで予想通りになるとは思っていなかった。

「状況は分かりました。私たちが引き受けましょう!」

クラスの陽キャ兼イケメンの存在、暁月柊磨がそう発した。

「おお、本当にありがたい限りですぞ。」

「では、一旦こちらの部屋に来ていただきたい。」

王様的な人がそう誘導する。

内心喜びながらも、俺もクラスの奴らに続いてついて行くことにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る