第3話 結論への応援コメント
当事者の貴重なご意見を出して頂きありがとうございました。こういうの、会社員である編集者からは出しづらいから、作家側の一方的な意見ばかり流通しちゃうんですよね。心強いです。
とそれはそれとして当方は版元の雑誌編集者でして書籍ももちろんやりましたが、文学系編集の方とは色々システムやカルチャーが違うとは思います。
それでも月400時間働いていた最盛期でも、著者からのメールは即日、ないし翌日返しが基本でした。当方も1日100本はメールを処理しますが、編集者ならそのメール量は当たり前。1か月も返答なしは、やはり社会人の常識として考えられない異様さを感じます。部下にそんな奴がいればケツ蹴ってますね。
いえ「まだなんも進んでない、読んでない」「今はあんたに回せる仕事がない」でもいいんです。ただその状況だけは返答すべきかと。だってそんな内容なら1分で返せますからね。多忙は言い訳にならない。それすらしないのでは作家側の疑心暗鬼を生むのも仕方なく思えます。
そのあたりは編集部側にも意識改革は必要かなと思います。いえ仰るとおりにSNSが発達している現在、編集側から言えないことが多い以上、気を付けないと一方的に足を掬われますからね。企業としてのリスク管理上も必要な気がします。
作者からの返信
お読みいただき、ありがとうございます。
実際に見聞きした結果、ラノベ編集者にはいくつかのタイプがあると思っています。
・本当は他部署を担当したかったのに(漫画など)ラノベに回されてやる気ない
・現実流行しているラノベが受け入れられない、またはウケる理由がよく分からない
・ライトノベルと文学小説を混合している
・ラノベは低俗なので作家も低俗、なので雑な扱いで良いと思っている
・自分の理想を作家に書かせたいタイプ
・自分のキャパが超えていて仕事をこなしきれない
他にもあるかもしれませんが、問題ある方は大体上記。
やる気が低い場合や侮っている時は遅れがちな理由の1つだと思っています。
6つ目のキャパの問題は、レーベルによっては人手不足を解消しないと無理なため個人の力では厳しい……。
あとは、ライトノベルは1冊分の添削にも1時間以上は掛かるため神経を使う
→10万文字の物語の中で、誤字脱字や矛盾や推敲すべき点を探して指摘。NGワード探しも。
→神経を使った結果、心身共に余裕がなくなり後手後手に、というパターンもあるかと思っています。
(イラストレーターも繊細なので対応には気を遣う)
第3話 結論への応援コメント
彼らは彼らなりに好きでやっているので、楽になりたいとは考えていません。
大手出版社のコミック部門に居たので、参考になりませんが、、、
編集部はやるかやられるかの世界だから、他人に仕事を持っていかれるのは嫌なんですよね。だからハードスケジュールでもやるのです。
誰もが大当たり(アニメ化に持っていける漫画家)を持ちたいのです。
だから一人で10人以上の担当になるわけで、、、例えばコミック部門の場合、最初のアポイントメントの電話を取った人が持っていくシステムでしたから、担当になりたければ電話も積極的に出ますし、漫画家志望さんとも気軽に会います。
そのあたりは、持ち込みのないノベル部門との差はありますよね。
誰もが友達を装って情報収集して、成り上がる下克上の世界で、デスクや編集長の椅子を常に狙っていましたね。編集会議では足の引っ張り合いがものすごい。人間不信になる現場でした。 (;´Д`)
作者からの返信
拝読していただき、ありがとうございます。
……なんと言いますか、凄まじいですね。
成り上がるための競争意識は高いというのはラノベ側でも聞きましたが、コミックもそうなのですね……。
作家側もそうですが、ある一定以上の地位になるには厳しい諸々を突破しないといけないのは、改めて痛感致しました。
この度は貴重な体験談、ありがとうございましましたm(_ _)m
第3話 結論への応援コメント
もしかしたらだけど2次下請け3次下請けで今のラノベ編集者ってほぼ素人じゃないかな?なぜなら残念なことにアルバイトサイトに「業務請負」のライター項目でよく見る案件なんで。
日本って悲しいかな。そういう国なんですよ。つまり編集者は足りないのではなく丸投げしている。法外な低賃金で。
作者からの返信
お読みいただき、ありがとうございます。
下請けはレーベルによるかと思います。
繊細な問題なので直接編集者に聞いたことはないですが、大手は1次。他はわかりません。
業務請負でよく見るのは、「集まらないから何度も募集している」可能性もあるかと。
丸投げは……少なくとも私が見聞きた中では、自分でやり遂げる気持ちが強い方が多いです。
第3話 結論への応援コメント
興味深く読ませていただきました。
同じ人間だと思えない仕事量です(汗)
人手増やして分担以外の解決策が浮かばないですが、どの方法も資金がいるからもどかしいところですね。
時間かかってしまうなら、その時間を利用してイラストも別部署でプロアマオーディションしては? 作家も作業分業しては? とも思いますが、どれも現実的な策は思いつきません。
一つの作品にかかっている仕事の量に頭が下がります。
作者からの返信
お読みいただき、ありがとうございます。
そうですよね、編集部によっては一人の作家に二人の編集が就くことがありますが、
アニメ化作家や一部の作家さんだけですし……
なかなか難しいです。
編集済
第3話 結論への応援コメント
非常に面白いお話でしたし、ためになりました。
役立つには編集者と関わる事態があればの話にはなりますが。
改善点はパッと見でいくつか見えました。
会社や業種の性質は個人でそうそう変えられないので、工程を体系化して表にするだけで圧倒的に変わりそうだと思います。
その時間が無さそうですが。
作者からの返信
お読みいただき、ありがとうございます。
そうですよね。
具体案があってもなかなか変えられない編集部は多そうですよね……。
あとは……プライドの問題でしょうか。
「今のやり方でも、自分なら出来る!」みたいな。
作家でもプロアマ問わず、「今の自分を変えたくない」「辛い状況でも結果を出してこそ1流だ!」のような思考・スタンスの方はいるかと思います。
そして、編集さんの中でも(私が見聞きした限り)そういう気風の方は多そうです。
第3話 結論への応援コメント
人数を多くすればいいのでしょうけど、スキルが足りていないと、今回の事件のようになるわけですし難しいですね。
作家と編集さんは個人事業主とサラリーマンという稼ぎ方の差もある。
相手の立場になって相互理解できればいいのですが、それができれば苦労しないでしょう。
作者からの返信
お読みいただき、ありがとうございます。
そうですね、人数を増やす・スキルがあれば良いというのは正しいと思います。
ただ、編集さんと接していて思うのは、『初めは良くても』、続けていくと激務すぎてスキルも落ちていく、というのが問題なんですよね。
私を担当してくださった担当編集の中には、新人編集者の方もいたのですが、
初めの頃はすごくやる気があって、意気込みを語るのも凄かった。
けれど、時を経るうちに段々とそういうのは減っていきました。
ベテランも同じ。
2018年以降(なろう勢いに陰りが出てきた)辺りから余裕がなくなってきたと感じます。(ベテランも新人も)
レーベルによって差はあると思いますが。
元は有能だったとしても、激務すぎてコンディションが悪くなる
→スキルが落ちる
→作家との問題が発生する
なので、編集者にスキルがないというより、コンディションが落ちているというのが実体験で得た感想です。
(もちろん元からスキルが低い方もいるとは思いますが)
きっついマラソンを毎日やっている人間がまともな返答できるかと言えば、そりゃ普通は出来ないよな、と。
編集済
第1話 ライトノベル編集者のしごとへの応援コメント
はじめましてこんばんは
編プロの末席でラノベを作ってる者です。
お仕事、内容はだいたい合ってますー。
※私の場合はそこまで強い改稿は求めないことがほとんどです。
私はこのほかに
・賞に応募した作品の選定
・新作発掘→著者に書籍化打診・交渉
…もしています。
※追記
あ、賞についても書いてましたね。私の場合は一次の段階から入るので、条件に基づいて数千~1万作の中からピップアップしていきます。
(最終段階で入ることもあります)
あとは
・コラボ企画
・施策(サイン色紙、サイン本キャンペーン、グッズの確認、色校のプレゼントキャンペーン、発売日付近に書店回りなど)の提案・実行
・取引先への挨拶回り
・担当の著者・イラストレーターへの言葉かけ(他社の作品刊行祝い、重版祝い、アニメ化祝い、コミックス発売祝い、個展開催祝い、ランキング上位祝い、誕生日祝いなど)とか
(これは仕事というより趣味ですがw)
地方に住んでいる著者からは「宣伝しているみたいだから都内の○○の宣伝写真が見たい!」って言われることもありますね。
で……たいてい編集者は同時に複数作を担当しているので、この仕事量×本数が少しずつ重なりながら同時進行しています。
(私は今10数本抱えています・苦笑)
……というわけで楽しく拝読したので仕事に戻ります。
いつかサナギ雄也先生の作品も担当できますように…//
作者からの返信
拝読していただき、ありがとうございますm(_ _)m
編集さんがカクヨムで活動されているのは初めて知りました。
貴重な感想、本稿の方で追記させていただきます。
特にコラボ企画や挨拶回りなどは失念していました。
そう言えば担当編集が「挨拶したりもする」とおっしゃっていたのを思い出しました……。
地方と関東で著者に対するやり取りも違うのですね。
お仕事頑張ってください。拝読していていただき、ありがとうございましたm(_ _)m
第3話 結論への応援コメント
編集さんの仕事がどういったものなのか、どのくらいの量なのか知らなかったので、かなりの仕事量に驚愕しました。いろんな業界とつながっていると、改善するのもなかなか難しそうですね。参考になりました。ありがとうございます。
作者からの返信
こちらこそ読んでいただき、ありがとうございます。
私も最初の頃は、自分の執筆の範囲しか知らないので、「なぜ返信遅いのだろう?」と思っていたのですが、
色々聞いてみたり、これまでの作業を思い出して列挙した結果、膨大な量だと気づきました。
書き忘れもあるかと思いますが、おおよそこうった内容になります。
一つ一つの作業はそれほど難しくないものもあるでしょうけど……数が多いんですよね。
そしてそれが作家複数分になると、どうしても編集一人ではカバーしきれない部分が出てきてしまう。
でも編集者の質は落とせないので、難しいです。
第3話 結論への応援コメント
良くも悪くもリアルな現実でした。
制作に関わる全ての人に感謝を言いたくなる作品でした。
作者からの返信
お読みいただき、ありがとうございますm(_ _)m
この記事は自分でもときどき忘れそうになる、創作物が書籍化される際には様々な方の協力があってこそ、という気持ちを忘れないためにも(自分のためにも)まとめたという経緯があります。
作家は基本、執筆時は個人作業なので、どうしてもその点は忘れがちになってしまいますので……。