第9話

「実葉とつるんでいるオンナも

宇宙の支配者の末裔だ」

「名は」

「言葉。櫻木言葉」

無自戒と一刀斎が顔を見合わせた。

「宇宙の支配者がオレに何の用がある」

無自戒が婚儀に質問した。

「オマエは宇宙統一に邪魔なのさ」

「どうして」

「おまえが、つまり、音や言葉を

すべて操っているからさ」

「わからんな」

「いずれ、わかる」

婚儀は一人、納得したように、

何度か頷いた。

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