第3話  土佐の宝

岡豊城の城内、翼は家臣たちと戦略会議を開いていた。

彼は現代の戦略ゲームの知識を活かし、敵国との戦い方を練っていた。

すでに主だった重臣達には、翼の転生の事は盛山がうまく説明してくれていた。


「現代には、戦略的な位置取りや兵力の分散といった考え方がある。それを取り入れて、敵を撃退しよう!」

翼は家臣たちに説明する。

更に翼は、学生時代にサッカー部で教わった現代風のメンタルトレーニングも取り入れる事にした。

「いいか、すべては心の持ちようでいかようにでもなるんだ!」


家臣たちは驚きの表情を浮かべる。盛山は翼の考えに感心した。

「若殿の知識は、まさにこの土佐にとっての宝ですね。」


翼はにっこりと微笑む。

「ありがとう、盛山。でも、それだけじゃ足りない。家臣たちとの絆を深めるために、共に訓練を積もう!」


城の広場に集まった家臣たちと、翼は武芸の訓練を始める。


彼は家臣たちに剣術や弓術のコツを教える。翼は心の中でつぶやいた。

(映画やドラマ・学校の授業などで得た情報でも、この時代には通用するものなんだな)


家臣たちは翼の指導のもと、一心不乱に技を磨き上げる。


訓練の合間に、翼が水分補給のために川に向かったときだった。

彼のイケメンな顔と、当時にとってはかなりの高身長。

更に筋肉質の体が浮き彫りとなり、近くの若い女性たちが見とれていた。


彼女たちは翼に声をかけようと近寄るが、緊張して言葉が出ない。翼は気づかず、水を飲んで戻ってしまう。


家臣たちがその様子を見て、にっこりと笑う。

「若殿、あなたのイケメンパワーは、我々の武器になりそうですね。」


翼は照れくさい笑顔を浮かべる。

「イケメンって(笑)使いこなしてるな。でも、もし私の顔が役に立つなら、使ってもいいよ。」


家臣たちは大笑いする。翼のイケメンな顔と、彼の人柄の良さが、家臣たちとの絆をさらに深める。



その後、翼は敵国からの使者を迎える。

使者は高圧的な態度で、「長宗我部は我が殿に降伏せよ」という旨の伝言を伝える。


しかし、翼は堂々と答える。

「私たちは、貴方たちのような高圧的な者には、絶対に屈しない!」


使者は驚きの表情を浮かべる。彼は翼の強い意志を感じ取り、その場を去っていく。


翼は家臣たちに向かって言う。

「これからの戦いは厳しいかもしれない。でも、私たちの絆と知識を信じて、戦っていこう!」


家臣たちは翼の言葉に感動し、彼を囲んで大声で叫ぶ。

「若殿、私たちはあなたに従います!」



家臣達の瞳には確かな自信と信頼がみなぎっていた。

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