12月7日(木)

 おはようございます。出先でこれを書いています。

 昨日一昨日は心身少々弱っており、1日動けず(この日記も2日飛ばしてしまいました)。長くかかっていた原稿をどうにか2本上げて(まだ初稿だけど……)、編集者さんと共有しました。どちらもこれまでほとんど書いてこなかったタイプの原稿なので、さてどうなるか。


 その他に、#ゲームとことば というアドベント企画の原稿を書いていました。12月の31日間は、31人のゲーム好きたちによって書かれた31日ぶんの素敵なゲームについて書かれた、書き下ろし原稿が毎日公開されています(#ゲームとことば でX検索してみてください)


 当方初参加なのですが、こういうのって、楽しいですよね。みんなで2023年の締めくくりに向けて書き継いでいくのって素敵です。

 おまけに書いていらっしゃる方々の名前を見ると、知っている翻訳者さんだったり、同じメディアで戦っている(と言うべきか)ゲームライターさんだったり、スペースでよくご一緒するゲーマーさんだったりして、なんだか「ゆるい繋がり」を感じられて嬉しいのです。(「ゆるい繋がり」って、英語ならどう呼ぶだろうか。kind of soft connection? loose connection? あとで調べること。)


***


 このところ、「繋がり」について考えることが多い。この「繋がり」というのは、カタカナで言うなら、「コミュニティ」である。でも、僕の内ではこの語はもう少し強くて、日本語で言うところの「縁(えん)」という方が近いような気もする。そして縁とは、英語で言うところの「fate」に近いだろう(厳密には違うが)。

 しかし、コミュニティに「縁」や「運命」といった言葉を持ち出すと(「運命共同体」という言葉もあるけれど)、今の時代には少々重めに響く。

 現代はコミュニティと言えばある種のゲームやディスコード、フェイスブックグループなどで(フェイスブックやってないからよくわからないのだけど)、いつでも離脱可能な場所という印象がある。そして、そういうのが今は良いというか、必然だろう。


 オフラインのコミュニティしか存在しなかった昔は違った。ちょっと違うかな……というようなコミュニティに1度入ってしまったら、違和感を感じてもなかなか抜けられなかったり、知らず識らずのうちにある種の強制力に巻き込まれ、数年経っていた……ということもよくあったように思う。


 今なら気軽にコミュニティに入っても「ちょっと合わないな」と感じたら、離れることも、別のコミュニティに入ったり、逆に多くのコミュニティに所属して、ひとつひとつのコミュニティの違和感・所属感を薄めたり、あるいは「何処にも属さない」ことを選ぶこともできる。

 無論この世界において、オンラインだろうとオフラインだろうと、独りきりで生きていくことは大きな困難を伴うだろうが、人には自分に合った繋がりやコミュニティに属する権利、属さない権利、孤立する権利を有している。


「そんなこと言ってるけど、あなたがこんな退屈な日記なんぞ誰かに読んでもらえるのは、あなたが意識していようといまいと、インターネットやSNSというシステムが作り出したコミュニティに否応なしに属しているからだよ」

「コミュニティ問題というのは、そんなシンプルなことではないんだよ」


 そんなイマジナリー理屈家の声が聴こえてきた。そうかもしれない。もっと考えないといけない。


 さておき、僕が最近よく考えるのは、集団の繋がりよりも、個々の(1対1の)繋がりだ。

 たとえば、祖母である。祖母は僕が27歳のときに亡くなっているので、僕と祖母との繋がりはもう半分くらいこの世のものではないのだが、それでも、僕はずいぶん前に亡くなった祖母とのあいだに強い繋がりが今でもある、それをもっと強く感じたいと思っている。そういう時、ある種のゲームが役に立つこともある。


 アドベント企画「ゲームとことば」、自分は12月12日(火)に公開するので、よかったら読んでいただけると嬉しいです(まだ全然書けていませんが……)。無事に公開できたらここでもお知らせさせてください。


 それでは佳い1日を!

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