12. 神様との対話

「精神世界から出たとき、君は『異端の神は存在する』と語った。そうれはどういうことかは覚えているか?」


 ベルタの嫌な記憶を呼び出すかもしれないが、聞かなくちゃいけない問題だ。


「はい。」ベルタは強く頭をうなずいた。「私が邪教徒の意識の中にはいったとき、最初は幻を見た。その幻は彼の意識の中の防衛と言えるでしょう。でも、私は一歩前へ踏み出した時に、自分が海の中に沈んだように意識の深層まで落ちていきました。」


 精霊は思い出しながら、頭痛を我慢しながら遅く語った。


「そこで、私は巨大な目玉を見ました。見玉を見た瞬間に、私の意識が崩壊し、無数の叫び超え、騒音、化け物の独り言が意識に入って来ました。」


 ライナの表情は少し固くなり、眉をひそめて聞いた。


「君はどうやって戻った?話を聞いたところ、君はその目玉の前でかなり無力のはず。」と、失礼な事言葉だが、ライナは普通に口に出した。これだけでカーロストの戦士たちの心は折れない、目の前のベルタもだ。


「すみません、わかりません。ただ、誰かの力が私を現実まで引っ張って来ました。」


 ベルタは少し悪いことをした時責められたような表情で返事した。


「謝らなくていい。君はその力は「誰か」と確認できるのかい?」


 ライナは彼の謝罪で頭を振った。でも、話の中で「誰か」に興味が湧いてきた。「何か」ではなく、「誰か」。二つはかなり差がある。


「はい、それは決して客観的な現象ではなく、誰かが主観的に私を現実まで引っ張って来ました。その時で確実に私たちの『手』のような物に握られて、精神世界から飛ばされました。」


「なるほど。その人に感謝しないとな。でも、これだと複雑になってきた。」


「どういうことですか?」と、ベルタはライナの言葉を理解できなかった。頭痛の関係で彼の思考能力は影響され、今は話をするだけでつらい。


「我々が邪教徒たちの居場所にたどり着く前、一瞬だけその邪教徒の拠点は眩しく光った。そのおかけで我々は簡単に邪教徒の居場所を見つけた。最初、それは邪教徒の儀式によって現れた光だと思っていたが、当時他の小隊が別の拠点を潰す時にそんな光がなかった。それに、別の拠点の邪教徒は狂っていない。」


 ここまで話して、ライナは止まって考え始めた。少し時間が立った後、彼女は再び口を開く。


「もしかしたら、誰かが我々に協力している。少なくとも、その物は我々の存在を知っている。」


「もしかして、自然の神様が。。。」


「ありえない。」と、ライナはベルタの言葉を否定した。彼女は補充する


「現場に僅かな炎が残されている。短い時間だけ燃焼してすぐに消え去ったが、それは自然の神様の権能ではないことが確実だ。」


「では、前のあのお客様は?」


「それでもおかしい。そのお客様は自分の部屋の中で寝ている。監視カメラはそれを記録している。でも、可能性はないというわけがない。我々は全くそのお客について何も分からない。」と、ライナは答えたが、心のなかで違うことを考え始めた。


 確かに星極という人はその夜で寝ていたが、現場で見つけた炎は少し彼の炎に似ている。一瞬だけのことだからライナもその炎の詳しいところまでは覚えていない。でも、感覚的には同じ。


 ベルタが出た後、ライナは目を閉じて強く息をすった後、机を指先で叩いて、強く語った。


「私は自然の神様との対話を申請する。いかがだ、セレナ?」


 すぐに、ライナの脳内で柔らかい女性の声がした。


「もちろん。」

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