お姉ちゃん、おかえり~

那覇の街の雰囲気は、ちょっとだけ違うように感じたけど、お菓子屋さんの近くには、前と同じように、わたしの家あったから、その家に、いつもみたいに帰ってみた。


「ただいま~」

って、玄関を開けたら、いつもみたいに


「「おかえり~」」

って返ってきた。


ママと妹だ。


「お姉ちゃん、おかえり~」

って、妹は言っている。


「ただいま~」

って言いながら、わたしの部屋に入ったら、前といっしょで、ピンク系のソファに、可愛い机。


「部屋は、前といっしょだ」

って思いながら、ピンクのベッドに飛びのって、ゴロンッてした。


ぬいぐるみも、たくさん、転がっている。


タンスをみたら、下着類も、前と同じく可愛いの、いっぱいあった。


部屋は変わってなかったけど、でも、わたしは女の子になっていた。


机のそばに置いてある、学校に持って行くカバンをみたら、いつもといっしょで、ピンクの可愛いカバン。


「何も変わってないけど、わたしだけ女子になっちゃった」

って思った。



「妹の部屋に行ってみよう」

って思って、いきなりドアを開けて入った。


いつもなら

「キャッ!ノックして!」

って言うのに、今日は、特に何も言わない。


「今日も、お姉ちゃん、可愛いの着てるね~」

って言ってる。


いつもだと

「だから、学校の友達も、お兄ちゃんのこと、いつもお姉ちゃんだと思うんだよ~」

って感じで言ってくるのに、今日は特に何も言わない。



わたしは、自分の部屋に戻って、タンスから可愛い下着を何枚か取って、ベッドの上にならべた。


可愛い下着を着けて、ベッドでゴロンゴロン転がった。


「うわ~!可愛い~!」

って自分で思った。


いつもなら、ドキドキしながら、可愛い下着を着けてたのに、今は、普通に

「可愛いな~!」

って思える。


「お姉ちゃん!何してるの~?」

って、部屋に妹、急に入ってきたけど、普通に


「うわっ!お姉ちゃんの下着、また可愛いな~」

って言って、わたしのこと見てる。


「いいでしょ~」

って妹に言ったら


「いいな~!わたしもほしいな~」

って言っている。



「ケーキ食べる~?」

って、ママも部屋に入ってきた。


おぼんに、ショートケーキを持ってきてた。


「「うわっ!ショートケーキ!食べる食べる~」」

妹とふたりでショートケーキを食べた。


「可愛い下着ね~」

って、ママも言ってる。


「えへへ...いいでしょ~」

って言ったら


「いいな~!ママもほしいな~」

って言ってる。

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