お姉ちゃん、おかえり~
那覇の街の雰囲気は、ちょっとだけ違うように感じたけど、お菓子屋さんの近くには、前と同じように、わたしの家あったから、その家に、いつもみたいに帰ってみた。
「ただいま~」
って、玄関を開けたら、いつもみたいに
「「おかえり~」」
って返ってきた。
ママと妹だ。
「お姉ちゃん、おかえり~」
って、妹は言っている。
「ただいま~」
って言いながら、わたしの部屋に入ったら、前といっしょで、ピンク系のソファに、可愛い机。
「部屋は、前といっしょだ」
って思いながら、ピンクのベッドに飛びのって、ゴロンッてした。
ぬいぐるみも、たくさん、転がっている。
タンスをみたら、下着類も、前と同じく可愛いの、いっぱいあった。
部屋は変わってなかったけど、でも、わたしは女の子になっていた。
机のそばに置いてある、学校に持って行くカバンをみたら、いつもといっしょで、ピンクの可愛いカバン。
「何も変わってないけど、わたしだけ女子になっちゃった」
って思った。
☆
「妹の部屋に行ってみよう」
って思って、いきなりドアを開けて入った。
いつもなら
「キャッ!ノックして!」
って言うのに、今日は、特に何も言わない。
「今日も、お姉ちゃん、可愛いの着てるね~」
って言ってる。
いつもだと
「だから、学校の友達も、お兄ちゃんのこと、いつもお姉ちゃんだと思うんだよ~」
って感じで言ってくるのに、今日は特に何も言わない。
☆
わたしは、自分の部屋に戻って、タンスから可愛い下着を何枚か取って、ベッドの上にならべた。
可愛い下着を着けて、ベッドでゴロンゴロン転がった。
「うわ~!可愛い~!」
って自分で思った。
いつもなら、ドキドキしながら、可愛い下着を着けてたのに、今は、普通に
「可愛いな~!」
って思える。
「お姉ちゃん!何してるの~?」
って、部屋に妹、急に入ってきたけど、普通に
「うわっ!お姉ちゃんの下着、また可愛いな~」
って言って、わたしのこと見てる。
「いいでしょ~」
って妹に言ったら
「いいな~!わたしもほしいな~」
って言っている。
☆
「ケーキ食べる~?」
って、ママも部屋に入ってきた。
おぼんに、ショートケーキを持ってきてた。
「「うわっ!ショートケーキ!食べる食べる~」」
妹とふたりでショートケーキを食べた。
「可愛い下着ね~」
って、ママも言ってる。
「えへへ...いいでしょ~」
って言ったら
「いいな~!ママもほしいな~」
って言ってる。
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