02.29. おじいさんのピアノと映画試写会
ひとりごと10万字を超えました! はなねです。
エッセイ10万字を突破しましたーって、どこかで言いたいなぁ。あ、近況ノートで言えば良かったなぁ……とぼちぼち思っていたので、今言えて良かったです。
さて、今回のひとりごとも、もう3月3日ではありますが今日あったことのていでお伝えしていきます。前回とは違い、ちゃんと楽しい一日だったのでご安心を! それではれっつごー!
* * *
さて、今日はサークルの集まりのためにお昼過ぎに家を出て、電車に乗っていつも行く駅まで行きました。日差しはあたたかいのに、風はまだ冷たいところがもう春を感じさせます。
集合時間までだいぶ時間があったので、音楽を聴いて本を読んで過ごしました。でもあまり集中できなかったので、場合を変えて景色を見に行くことにしました。
ひまつぶしに赴いた先は、市内を一望できる展望デッキ。デッキとは言っても、ビルの高層階の屋内で、ソファがあったり観葉植物が置いてあったりして、時間帯によっては人も少なく落ち着いた空間です。
私が行った時はノートパソコンを広げている人、スマホをいじっている人、いちゃついてる高校生カップルがいました。ソファが高校生カップルの近くしか空いていなくてそこに座りましたが、ちょっと気まずい。
風景を撮ったり、観葉植物を眺めたりしてぼーっとしていると、ゆったりとした歩みでおじいさんが来て高校生カップルに問いかけます。「ピアノ、いいですか?」と。
そうそう、この展望デッキ、期間限定でグランドピアノが設置されていたんですね。見るのは初めてではありませんでしたが、弾いてみようとも思えず結局いつも眺めるだけでした。弾いている人も見たことがなかったので、わくわく。
ピアノが弾ける方なのかな、と思って耳を傾けていましたが、どうやらピアノは弾けないものの好奇心で触っているという感じでした。恐る恐る、でも大胆に鍵盤を押すあの感じ、小学生の頃はみんなしていたけれど、大人になるとみんな遠慮してやらなくなっちゃうんだよな。
そう思っていた私にとって、一音一音を丁寧に大切に弾くおじいさんの姿はとても印象的でした。たまにそれらしいメロディを奏でては、その先はわからないのか途切れてしまったり、でもなんとか思い起こそうと奮闘しているような感じが素敵だな、と思いました。音楽ってこんなふうに、触れやすいところで楽しみたい人が楽しめる場所にあるべきだなぁと思いましたね。おじいさんが私の中の初心を思い出させてくれました。
用事の時間が迫っていたため、デッキを後にします。素敵な体験をさせていただき、胸がぽかぽかしました。
本日の予定を達成するため、約束の場所へ。今日はサークルのみんなで映画の試写会をします。震災を経験された方が作成したドキュメンタリーと、人形を使った『ストップモーション』の映画数本を上映。
メンバーがみんな集まると、部屋を暗くして映画の再生をします。たまに姿勢を変えたり、飲み物を飲んだりしながら数時間で数本観ました。
とある経験からドキュメンタリー映画に興味を持った私は、色んな人の人生を等身大のままに映し出した作品が大好きになりました。エッセイやノンフィクションが好きになったのは、それが理由のひとつとしてあります。
映画はあまり観ない人間でしたが、サークルに入ってからというもの「こんな作品があるんだよ」「こんな人がいるんだよ」と教えてもらえることが増えて、また新しい芸術に触れる機会が増えました。芸術をもっと深く知れる、それだけでも嬉しいです。でも、人と関われるのはもっと嬉しいし楽しいです。
今回観た映画は、また別の機会に別のイベントで上映するとのこと。その際監督さんとお話しできるかもとのことなので、今から楽しみです。
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