02.09. どうか、安らかに。

 ショックな出来事がありました。はなねです。


 正直今も現実を受け止めきれていないところではありますが、非常に悲しいことがありました。


 日本が誇る巨匠、小澤征爾さんが亡くなられたというニュースを、今日夜に見ました。寝耳に水でした。


 小澤征爾さんは、戦後の日本のクラシック音楽界を牽引した偉大な指揮者、音楽家です。いつか、小澤さんが指揮を振るオーケストラを聴きに行きたいと思っていた私にとっては、もうとんでもなく悲しすぎる知らせでした。


 以前より体調が優れない状態が続いていた小澤さんですが、まさか、もう帰らぬ人となってしまうなんて。


 このニュース記事を見たのは、今日あった企画のミーティング後、外のベンチでLINEを開き、いつものようにニュース欄を確認した時でした。赤い囲いで『速報』、その横に小澤さんのお名前、死去の文字。


 思わず、「えっ」と声が出てしまいました。その時は自分の目にうつる内容が信じられなかったです。が、次々とニュース記事や小澤さんの人生についての動画などがあげられていくたびに、本当に現実なのだと感じました。


 帰宅してからYouTubeを開き、小澤征爾さん指揮の、大好きなチャイコフスキーの『弦楽セレナーデ』を聴きました。その動画のサムネイルに前までは無かった『R.I.P』の文字があったり、コメント欄にお悔やみの言葉があるのを見て、本当に色々な人が小澤さんの死を悼んでいるのだと感じました。

 他の指揮者とは違う、特徴的な解釈である第一楽章の力強く美しい冒頭を聴いて、涙が出てきました。本当に素晴らしい方でした。


 ちょっと場違いな言葉かもしれませんが、ヲタクがよく言う「推しは推せる時に推せ」の意味がようやく分かった気がします。うしなってからでは、どうすることもできません。


 もう生で小澤さん指揮の演奏を聴くことは叶いません。それはこの上なく悲しいですが、悲しい悲しいというだけではなく、今まで素晴らしい功績や演奏を遺してくださったことに心から感謝したいとも思います。


 人生を音楽に捧げ、世界で活躍し、たくさんの感動を届けてくれてありがとうございました。ご自分と闘い続けてくれてありがとうございました。


 どうか、安らかに。

 ご冥福をお祈りいたします。

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