12.31. 大晦日!ー前編・下ー

 帰宅編です。はなねです。

 もう少々、はなねの家出話にお付き合いください。


 さて、帰宅する決断を下したのは午前4時頃。

 お仕事早番の方々はもう活動し始める時間になり、少しずつ歩道の横を通る車が増えました。


 そしてこの時間になり、霧が濃くなりました。家出当初は、曇っていたものの月がよく見えて、街灯がなくても月のあかりだけで道路が明るく見えるくらいでした。


 でも、霧で遠くの景色はぼやんぼやん。

 少し近くの道すらも見えないので、何度かどの道を行くべきか悩みました。


 冷たいおてては、コンビニで買ったお茶を握りしめて温めました。

 

 霧は強かったものの、私は夜目がきくのか、かなり暗くて明かりも少なかったはずなのに、道路の段差越えた先にいた猫ちゃんに気付いたのです。

 野良猫かなぁ、三毛猫っぽいなぁ。

 猫の鳴き真似をしたり、しゃがんだりして怖くないよアピールしましたが、トートバッグを置こうとした瞬間に逃げられちゃいました。


 そこからまたしばらく歩き、だいぶ自宅に近づきました。疲れていたものの、まだ周りのものに好奇心を持てる余裕のあったはなねは、自販機に目をやりました。


 ココアの横に、なんかあるぞ。なにあれ。


 気になって見に行ってみると、『さつまいもミルク』と書かれた紫色の缶がありました。なにこれおいしそう…!と一目惚れ。よし買おう、と決めました。


 が、残念ながらその自販機では『さつまいもミルク』は売り切れていました。がーん。


 帰宅途中に『さつまいもミルク』を求めて道中の自販機を探しましたが、見つからず。

 さつまいもみるく…と落ち込みました。


 しかし、自宅近くの自販機のうちのひとつに、『さつまいもミルク』がありました。ひゃっほう!


 温かい飲み物なので、お茶の代わりに両手でにぎにぎしながら家に向かいました。


 いざ、自宅を前にすると、やはりまだ帰りたくない。

 なので、母校の中学校に行きました。


 校門付近の段差に座り、さつまいもミルクを味わいました。甘い。おいしい。幸せ。


 覚悟を決めて、いざ帰宅。午前5時をまわったあたりでした。手を洗う時に自分の顔を見たら、過去一クマが酷かったです。ストレスすごかったんだな、自分。

 はらはらどきどきの家出でしたが、良い気分転換になりました。嫌なことの後に、良い思い出を作れてよかったです。


 ちょうど起床したあたりの祖父母に、祖父にはちょこっと、祖母にはがっつり家出の話をしました。

 その前に起こった喧嘩のことも話しましたが、両親と違って正当に「喧嘩両成敗」と言ってくれました。

 はなねはおばあちゃん子なのです。おばあちゃん大好きです。


 さて、これを書いている今は長時間の歩行による筋肉痛が凄まじいのですが、家の中に味方ができたことで気分的に楽になりました。


 まだまだ大晦日楽しみます。

 晩酌も、お酒飲めないけどしてやります。


 後編も楽しみにしていてくださいね。

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