人体模型 第六話

俺は紗弥香先生が出られる分だけ長椅子を移動させ、扉を開けた。

中からゆっくりと人体模型が足から出てきた。

部室の照明は点けていないので暗い、月明かりが差し込んでいるので、目が慣れてくれば大丈夫だ。


人体模型の逃走の可能性も考え、出入口の扉は施錠し、ドアノブには部室内にあったタオルを掛けて人体模型の手では簡単には開かないようにしておいた。


出てきた人体模型はセーラー服にハイヒール姿、顔はあのプリントされた感じで変わりない。

人体模型は手慣れた感じでセーラー服を脱いでいく。

そして片足ずつ立ったまま足を曲げてハイヒールを脱いでいく。

これで、今日俺が初めて出会った人体模型と同じ状態になった。


人体模型は焦る様子もなくゆっくりと皮膚を脱ぎ始めるが、上手くいかないようで前傾になった状態で固まってしまった。

なので、俺も皮膚の上半身を脱ぐのを手伝う。

皮膚の手先を引っ張るようにすると、人体模型は自ら後方へ体を起こし上半身を脱いだ。

上半身が脱げてしまえば、下半身は自分で脱ぎ始めた。

お尻が出ると長椅子に腰掛けて足を脱いでいく。


中から出てきたのは血管が無数に走った不気味な人体模型。

暗闇の中、月明かりに照らされたその姿は不気味さを増す。


次に人体模型は胸の真ん中を縦に走るファスナーに手をかけ自ら下ろした。

その姿を見ていて俺は違和感を感じた。

先ほど準備室にいた人体模型は薄らと胸の膨らみはあったが、今は大きな胸の谷間のファスナーを下ろしている。

授業でも人体模型に大きな胸であれば、男子どもが騒がないはずがない。

俺の頭の中は混乱し始めていた。

確かに紗弥香先生は胸は小さくはなかった、むしろ大きいと感じた。

では、目の前の人体模型は紗弥香先生なのだろうか。


いろいろ考えてみたが、もう俺の頭の中だけでは整理がつかない。

とにかく人体模型を脱がせて中身を確認するしかない。

そう自分に言い聞かせた。


人体模型は体を反らせて、中から筋肉の人体模型が出てきた。

もう、明らかに女性だとわかるほど胸が出ている。

片足を上げて血管を脱いでいるその姿は、月明かりのシルエットで見ると、女性のしなやかな体のラインをしっかりと表現していた。


中身は間違いなく紗弥香先生、俺はそう再確信すると人体模型に飛びかかり、長椅子の上へ押し倒す。

咄嗟の事で驚いたのか、人体模型からはくぐもった声が漏れる。

「え、あ、ちょっと待って!」

その声は紛れもなく紗弥香先生だった。


「俺、紗弥香先生の事、実習で来た時から心を奪われたみたいで」

そう言いながらズボンを脱ぐと、人体模型の股を大きく開き穴を探す。

穴はすぐに見つかり指を突っ込んでみると、紗弥香先生からは吐息が漏れる。

しかし、やはり穴の中は何かに覆われていて体温は感じるものの、紗弥香先生に直接触れている感じではなかった。


でも、そんな事はどうでもいい。

授業で人体模型として晒され、そんな恥ずかしい中で紗弥香先生は自分のアソコを濡らしていたのではと勝手に想像すると、そんな事を考えているとまた興奮してきた。


俺は限界近くまで勃起したブツを筋肉の人体模型の中へと挿入する。

押し倒されてから、ずっとやめてとかダメとか言っていた紗弥香先生が静かになった。

それと引き換えに俺に強い力で抱きついてきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る