第6話仲間
その瞬間巨大ゴブリンは地面に押し付けられるように倒れた。
「今のうちだ!早く逃げな!」
声の方を見るとそこにはボロボロの冒険者たちがいた。俺は急いでその場を離れた。
その次の日、俺は冒険者ギルドに依頼を受けに行った。昨日のゴブリンとの戦闘で剣が壊れてしまったのだ。
「こんにちは」
受付嬢が挨拶を返す。
「依頼ですか?」
「ああ、何か良いのある?」
俺が聞くと、彼女は一枚の紙を差し出した。そこにはこう書かれていた。
「えーっと、この依頼は調査隊の護衛です。報酬は金貨50枚となっています。いかがなさいますか?」
「うーん、とりあえず受けてみよっかな」
俺はその依頼を受けることにした。
翌日、俺は集合場所である街の正門に来ていた。すでに他の冒険者たちが集まっており、その中には昨日の冒険者たちもいた。
「あれ?あなたたちも参加するんですか?」
俺が聞くと彼らは頷いた。
「ああ、この街には知り合いがいるからな」
「それに報酬も多いし、ちょうど金欠だったから助かりましたよ」
どうやら彼らはこの街に来たついでに依頼を引き受けたようだ。
「まあ、頑張りましょうや」
俺は彼らに挨拶をして、調査隊の集合場所へと向かった。
しばらくして、街から何人かの兵士と冒険者がやって来た。その中には依頼主である商人の姿もあった。その傍らには隊商の馬車も並んでいた。
「やあ、君たちが依頼を受けてくれた冒険者かね?」
「はい、そうです」
「今回はよろしく頼むよ」
俺たちは挨拶を交わすと馬車の荷台に乗った。先頭には隊商のリーダーである商人が座る。次に冒険者たちや兵士が乗り、その後ろ側には荷物などを置くスペースがあった。俺たちはその端っこの方に座った。
しばらくして街を出たところで依頼主の商人が兵士に合図を出すと、馬車はゆっくりと進み始めた。
「この隊は後方支援ということになってるから、君たちには前方にいる魔物を倒してもらいたい。」
「はいわかりました!!」
異世界転生した俺はのんびり世界を堪能スル!! しゃみぃ @syamii
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