第5話探検家

洞窟の周りには所々に松明が立てられており、明るい。

俺は剣を鞘から抜いて警戒しながら中に入っていった。

「グルル……」

奥の方から唸り声が聞こえる。

どうやらゴブリンのようだ。

俺は剣を構えて声のする方へと進んでいった。

するとそこにはゴブリンの群れがいた。

全部で5体か……行ける! 俺は勢いよく飛び出した。

しかしゴブリンも馬鹿ではないようだ。一斉に飛びかかってきた。

俺は剣を振りかざし、一気に倒した。

「ふぅ……」

危なかった。ちょっと油断したな……

もっと気を引き締めないと! しかしその後も何度かゴブリンと遭遇したが、難なく倒すことが出来た。

「結構いけるじゃないか!」

俺は自信をつけてどんどん奥へと進んでいった。

 しばらく歩いていると、開けた場所に出た。そこは天井が高くなっており、まるで闘技場のようになっていた。そしてそこには巨大なゴブリンがいた。大きさは3メートル以上あるだろうか?明らかに他のゴブリンとは格が違うようだ。

これはまずいな……勝てるか? とりあえず様子を見よう。

俺は少し離れたところから様子を伺った。

すると、巨大なゴブリンがこちらに気づき、襲いかかってきた。

速い! 俺は間一髪で避けることに成功した。だが次は避けれそうにない。覚悟を決めて剣を構えた。

「やるか……」

そして再び戦闘が始まった。

巨大ゴブリンの攻撃を避けつつカウンターを狙う。しかし中々上手くいかない。それどころか攻撃を避ける。

このままでは埒が明かないと思い、俺は魔法を使うことに決める。

「雷光一線!」

俺は雷の魔法を巨大ゴブリンに向けて放った。だが、それは簡単に避けられてしまう。

クソっ!これでも喰らえ! 今度は威力を上げたファイアボールを放った。しかしそれも避けられてしまう。

もう魔力がほとんど残っていない。これが最後の一発になるだろう。これで決めなければ負ける。そう思った瞬間、後ろから声が聞こえた。

「グラビティ!!」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る