第6話 クラスメイトの秘密

 2学期になりだんだんクラスに馴染んで来るのと同時に学校も忙しくなってきた。体育祭や文化祭などのイベントが沢山あるからだ。そして知ってしまった。美優ちゃんも魔術師だということを。

 きっかけは2学期になってすぐ。宿泊学習の時だった。2人で一部屋で私は美優ちゃんと同じ部屋だった。その時に美優ちゃんが使い魔を持っているのを見てしまったからだ。本人には言えてないがそのうち私も魔術師だと言いたい。

 そのタイミングはすぐに来た。私は美優ちゃんと2人で遊びに行った。私はその時、

「美優ちゃんってもしかして魔術師?」

「何で分かったの?」

「私も魔術師だから。使い魔が見えたの」

「まじっ⁉︎優璃ちゃんもなの⁉︎」

「うん!ちなみに龍堂くんもだよ!」

「えっ!そうなの?」

「うん。夢野家と龍堂家はどちらも魔術使いの家系なんだって。」

「澤原家も魔術師の家系なんだよ。」

「そーなんだ!美優ちゃんの使い魔って何なの?」

「私の子は花の妖精のフラリーだよ。」

「へー」

「私にも龍堂さんを紹介してくれない?」

「もちろん!」

 このとき私はこの後あんな出来事が起きるとは少しも思っていなかった。

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