第5話 新しい仲間

 1学期は何事もなく過ぎていき、夏休みに入った。夏休みは美優ちゃんと遊ぶ約束してるんだ!うきうきの気分のまま私は今日も図書館へ行く。生活魔法は大体使えるようになったし攻撃魔法も人並み(普通の魔術師並)ぐらいは使える。今日は龍堂くんに手伝ってもらって上級魔法の召喚をやってみるんだ。龍堂くんいわく私には魔法の才能があるらしいだから上級魔法も使えるかもって言ってた。

 図書館に入り奥へ進むといつもと同じ場所に龍堂くんがいた。

「今日の召喚魔法は俺がお手本を見せるからまずそれを見ておいてね」

「分かった」

 龍堂くんが床に魔法陣らしきものを描いて魔力(魔法を使う時に必要な力)を魔法陣に込める。数秒後魔法陣が金色に光った、同時に龍が出てきた。ドラゴンみたいなのじゃなくて金色に輝くまさに龍(あの蛇みたいなうねうねする龍)が現れた。

「この龍は俺の使い魔なんだ。出てきた生き物は使い魔にできるんだよ。ちなみこいつの名前はリューク」

 そう言われてワクワクしながら魔法陣を描いた。龍堂くんに手伝ってもらいながら準備が整った。私が魔力を込めると魔法陣が光った。目を開けると目の前にユニコーンが居た。一瞬パニックになったけど私はユニコーンに名前をつけた。

「あなたの名前は『ゆにるん』!」

『キュウ!』

 ゆにるんは返事をするかのようにそう鳴いた。

「まさか本当に成功するとはな」

「私もびっくりした」

 使い魔は魔法使いだけに見えるらしい。それを聞いて私はゆにるんと一緒に家に帰った。

 家に帰るとお母さんが

「あなたも使い魔を捕まえたのね♡」

「うん。お母さんにも使い魔って居るの?」

「居るわよ。ほら」

すると頭の上にペガサスが現れた。

「この子は『ペルルン』お母さんの使い魔よ」

 正直言って超可愛い。

「これでも私は昔凄い魔術師だったのよ」

 マジか。結構意外。

「あなたもその血を継いでるのかもね」

 この時、私は『凄い』魔術師の本当の意味を知らずに眠りについた。

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