第4話 魔法

 龍堂くんは転校してきてからこの学校でめちゃくちゃモテている。運動もできる、勉強もできる、しかもすっごくイケメン。

(そりゃモテるわ)私はそう思いながらもぐっと堪えて口に出して言わなかった。

(教室では席が隣というのもあり、よく話していたからか私と龍堂くんが付き合っているのではないかという噂が立ってたのは秘密だ)

 そんなことを思っていたある日、私は龍堂くんに呼び出された。魔法のことで話があるそうだ。放課後言われた通りにあの図書館へと向かった。図書館はとっても広いから迷子になりそうになりながら私は龍堂くんを探した。数分歩いて龍堂くんを見つけた。

「で?何で私は数分歩いて龍堂くんを見つけなきゃいけなかったわけ?」

「優璃に魔法を教えようと思って」

「まじ⁉︎」

「うん。魔術師は魔法が使えるし優璃には魔法の才能がありそうだから」

「魔術師ってどんな魔法が使えるの?」

「何種類かあって主に攻撃魔法と生活魔法かなどちらも大体の魔術師が使えるよ。他に上級魔法で使い魔なんかも呼び出せるよ」

「へー!私が前使ったのが攻撃魔法?」

「うん。生活魔法の応用が攻撃魔法なんだ」

 私は龍堂くんから魔法のことを教えてもらった。

「龍堂くんは上級魔法が使えるの?」

「うん。一応魔術師の中では有名な魔術師だから」

「すご!」

「暗くなったからそろそろ帰ろ」

私たちはそれぞれ家に帰った。

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