第3話 龍堂さん、そして夢野家の事実

 私は見てしまった今龍堂さんがあの謎の扉に入って行ったのを、、、

 すぐに離れようと思った。でも、私は興味津々で扉に近づいて行った。そして、扉を開けた。

 扉の向こうにあったのは広い図書館だった。本が好きなのもあり、私はどんどん中へ進んでいった。しばらく進むと、

「夢野さん・・・?」

と聞き覚えのある声がした。後ろを振り向くと、、やっぱりだ。後ろに居たのは扉の中に入って行った龍堂さんだった。

「何で夢野さんが、ここに居るの⁉︎」

「あなたが入って行った扉に入った」

私はぶっきらぼうにそう答えた。

「それで、ここは何なの?」

私は龍堂さんにそう聞いた。

「ここは魔術師のための図書館だよ。」

「えっじゃあ龍堂さんは魔術師なの⁉︎」

龍堂さんはゆっくりと頷いた。

「じゃあ何で私がここに来れたの?」

「分からない。もしかしたら夢野さんも魔術師なのかもしれない」

「えっじゃあ私も魔法が使えるかもしれないの!」

「うん」

(やったーーー)私は心の中でそう叫んだ

「試しにやってみる?」

龍堂さんに聞かれて元気よく頷いた。

「じゃああの的に向かって火の玉をぶつけるイメージをしてみて」

そう言われて遠くの的に火の玉を脳内でぶつけようとしたその瞬間『ボッ』っと音が鳴って火の玉が出てきたそしてその火の玉は勢いよく的にぶつかった。

「やっぱりだ夢野さんも魔術師だったんだ」

そう言われて少し嬉しくなった。

「もしかしたらお父さんかお母さんが魔術師なのかもしれない。もう直ぐ夜だ。家に帰ってついでに聞いてきてくれないか?」

「分かった。でもどうやったら帰れるの?」

「来る時に入った扉分かるか?その扉に行きたい場所を思い浮かべながら入ってみな。思い浮かべた場所に着くから。」

「あとこれ、はい」

そう言って鍵を渡された。

「この鍵を握りながら『図書館へ行きたい』と願うと図書館に来れるから」

「あと俺くん呼びで良いよ」

「私の事は呼び捨てで良いから」

そう言って龍堂くんと別れた。

 言われた通り家の前を思い浮かべながら扉に入った。すると一瞬で家の前に着いた。家に入って私はまずお父さんに聞いた。

「お父さんって魔術師だったりしない?」

すると笑いながら

「そんなわけないだろ」

そう言われた。

私は次にお母さんに聞いた

「お母さんって魔術師だったりしない?」

お母さんは

「そうだけどどうしたの?」

そう言った。私は一瞬理解が出来なかった。

「何で教えてくれなかったの!」

「あれ?言ってなかったかしら、代々夢野家は魔術師の家系なのよでも何で知っていたの?」

私は今日あったことを全て話した。

「あら、そうだったの。まぁ優璃が魔術師なのは正解ね♡」

 私は少しびっくりしながらもワクワクしながら眠りについた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る