第3話 蒼凪凛視点①

私は自分の容姿が嫌い、学校でも、街へ行ってもいつも向けられる視線はエッチなものばかり、それにもううんざりしている。そしていつもどおり学校裏に呼び出され告白をされる、でもある日1人の後輩が現れた。


「一年生の頃から好きでした!一目惚れでした!僕と付き合ってください!」


その子の目線は何故か安心したような目線でいつもの視線とは全く違っていた。


それだけだろうたったそれだけの理由で彼を好きになってしまった、彼が私に一目惚れしたように、私も彼に一目惚れしてしまったんだ。


そのまま勢いで「いいよ」と答えてしまって、でも急に自分が恥ずかしくなって逃げるようにその場を後にしてしまった、彼も待ってと言ったがその時の私はとてもじゃないが止まることは出来なかった。


次の日、私はいつも通り通学していた。


「凛!おはよう!」

彼女は彩奈恵美2歳の頃からの幼馴染で、小、中、高と一緒の学校に通っている、運動神経が抜群で女子バレーボールでエースをしている。

「恵美、おはよう」

「おやおや、凛ちゃんは今日何か変ですな、隠してることがあるなら早くいいたまえ。」

15年間一緒にいることもあり恵美は鋭い、

「...........なんもないよ」

「おいおい凛ちゃんその空白は何かな、やっぱり隠し事があるんだろう手が出る前に言った方が、ぐへっ」

「恵ー美、あんまり凛をいじめないの」

彼女は相田真白、恵美の幼馴染で中学からの付き合いだ。今は帰宅部だが元々バスケ部の副キャプテンだった。

「ありがと真白、でも大丈夫、なにがあったか、話すよ。」

そうして私は昨日の出来事を2人に話した、

「いやはや凛にも春が来たか〜」

「ねーあんなに冷徹を装ってたあの凛ちゃんが、」

私が恋をした事が2人にとっては衝撃だったようだ、

そして今私は昨日の事を思い出し恥ずかしがっている


「でもあんなにエッチな視線を向けられてたのに、自分をちゃんと見てくれる人が出てきて惚れるのはわからなくも.....ない、のかな?」

「でもそれだけの理由で惚れるのか、だって容姿は全部普通なんでしょ?」

「うっ、でも顔はちょっとタイプだったってゆうか、なんというか.......とりあえず!私は彼に惚れたの!それでこの話は終わり!」

「そう、まあ凛がいいならいいけど、というか名前はなんなのよ、話に出てこなかったと思うんだけど」

「うんうん、そうだよね、私も気になる!」

「えっと.....その.....分からないってゆうかなんというか、」

そうだった私は恥ずかしくて昨日そそくさと帰っちゃったんだ!

「うそでしょ!聞いてないの?」

「えっと...........うん」

「探さなきゃじゃん大変だー」

「でも自分の1個したの後輩ってことはわかってるよ」

「ま、それがわかってるなら大丈夫か、とりあえず私は向こうだからバイバイ」

「「バイバイ」」

「凛、私達も早く行こ」

「うん、そうだね」


教室に着く、すると恵美が大声で「凛ちゃんが付き合っちゃったかぁ」と言ってしまった、恵美の方を睨むと


「大丈夫大丈夫どうにかなるって!」

絶対わざとだこいつ、学校でこの話は広めたくなかったのに。


「蒼凪さんって、付き合ったの!?」

「相手だれなんだ!」

「そいつよりも俺を選んでくれね!多分俺の方がお似合いだぜ!」

これだから嫌なんだ、学校の男子は、恵美には拳骨1発お見舞いしてやる。


「うん、付き合ったの、あと君とは付き合わないよ」

(頑張ろう、もう収まらないやこれ)

私は諦めてクラスメイトの相手をするのだった。






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ここまで読んで下さりありがとうございました!

Lies es nochmals(また読んでね)




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