第10話 どうやって痩せたのか

 おそらく、世界中で最も「今年の目標」に掲げられるであろう【ダイエット】。

 40代も半ばが近づく私は、今年の6月から本腰を入れて痩せることにした。

 きっかけは、体重が臨月の頃と同じ、つまり自分史上「最重量」をマークしたのと歯に衣着せぬベリー仲間の姉さんたちに「太った」を連呼されたからだ。

 さて、この際だから赤裸々にお伝えすると私は157センチの小さめなおばちゃんである。そんで、ダイエット前の最高値は62キロ。

 Mサイズだったボトムスは当然Lになり、G70の胸はH75になり胸囲は100センチを超えた。若い頃から大胸であり、いまや全ての役割を終えた退役軍人(胸)なので、乳幼児の帽子と見まごうブラを張り付けて労わっているのみである。が、胸より腹が出てはまずい。胸だってドラえもんじゃないんだから3ケタはまずい。

 まず、『16時間断食』を始めた。

 夕飯を7時、翌日は16時間後の午前11時頃に最初の食事。夕飯6時の日もある。

 いきなり白米をがっつり食らったりせず、果物とお茶やヨーグルトで慣らし、玄米や野菜を中心に。大食漢ではないし、消化も遅いタイプなのでさほど苦痛ではない。

 目の前でわが家の小学生たちがアイスやお菓子を食べる誘惑はあった。何回か我慢すると、たまに食べた時においしく感じなくなったので「しめた」とほくそ笑んだ。

 ところが2週間経過しても100グラムも減らなかった。

 え?毎日、16時間断食やったよね。夕飯も白米はほぼ食べてないけど?

 6月からベリーダンスは週3回に増やし、無い日はウォーキングもした。それでも2週間は減らなかった。

 ただ、ダイエット生活が習慣化しつつあった。おそらくこれがキモである。習慣化の波に乗った結果、体重は減り始めて半年後の11月現在、55キロ。7キロは減らせた。

 体重じゃなくて体型が大事、急な体重減はダイエット失敗、とも聞く。

 身長に対して体重は軽くないので、ボトムスはMに戻ったが別に瘦せ型ではない。

 体調は良いし、最も快適なのは服がパンパンでないこと。ダイエットがストレスになる以上に、太っている生活がストレスだったのだと気づいた。

 

 

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