第28話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「……っ…んぉ?」


 ( ¯−¯ )ボ───ッ …えっとぉ…どこ?



「あ、そっか…ホテルだ…」




 昨日 ゆうとデートして

 交流戦…



(/// ^///)ボンッ…



 いつの間にか 寝てた…



 ・・・・・・・・・しーん



 大きなベッドの上に ポツンと ひとり…



 居ない…




「えっ…」


 ・・・私1人?



 思わず叫んだ



「優っっ!!!!!」





 バタンっ…!!!!!



 ガンッ!!!!!


いてぇっ!!!!!」



 ドスドス…



 ガチャっ!!!!!


「なに!どぉした?!」



 白いバスローブが

 優の姿を映えさせる…°ㅁ°)マブシイ

 腰紐を結びながら

 ビショビショの優が

 バスルームから出てきた



「な〜んだ!

 お風呂に入ってたのかぁ…(。´-д-)ハァ-」


「ビビった!

 でも出たのかと思ったぁ…ε-(´-`*)ホッ」


「・・・・・ハァ・・・・」


「ん?」


「…ため息出るわ

 水も滴るいい男…ってか?うぇァ?」


「出た!弦さん((´∀`*))アハハ」



 ベッドの脇に腰掛け 微笑む優



「…アミ 少し眠れた?」


「うん…でも あちこち痛いです…(/// ^///)」


「(´▽`*)アハハ ごめん!腹減ったろ?

 もう少しで朝メシだから

 風呂入っておいで…

 あ、それとも風呂入る前に もう1回戦?」


「交尾を終えたオスカマキリはね~

 メスカマキリに

 食べられちゃうんだってよぉ( *¯ ꒳¯*)ニヤリ」


「アミに食われるなら本望です…(-人-)」


「(*°∀°)・∴ブハッ!!w何言ってるんだか…」




 この前まで

 ワケありのだった須賀すがさんが

 ゆうになり…

 ところにより 一時 になる…

 ふふふ(*´艸`)


 下の名前で違和感なく呼び合う仲に…


 ホント…人生 何があるかわからない…



 。゜⋆。゜⋆



 インルームダイニングで朝食を摂って

 チェックアウトのあとは

 少しドライブをして

 お昼頃に 【CHIMNEY】へ戻った



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜802~



 …ガチャ



 玄関には、じんの靴があった



 リビングに入ると

「お! どこ行ってたの?(*´꒳`*)」



 ベッドに腰掛けて

 スマホでゲームしながら

 チラッと こっちを見ていた



「仁、来てたんだ…」


「珍しいな…泊まりかぁ……」



 昨日から ここに居たのか?

 泊まることは言ってなかったからなぁ…



「………」


「明日、コスメの撮影で

 見送れないから 挨拶しに来たんだ…

 気をつけて行って来いよ」




「…あぁ」



 少しを置いて

 おもむろに 口を開いた



「そういえば…

 俺、また撮られちゃったよ…」


「えっ!マジか…相手、誰?」


「…優が向こうから帰る頃に

 店頭に並ぶってよ」


「そっか いくら身内でも

 相手は言えないよな…」


「週刊 Boom Boom…参ったよ…」



 視線はずっとスマホのディスプレイ…

 いつもの光景なのに

 今日は何となく 仁の様子がおかしい…



「じゃ、挨拶もできたし…帰るわ」


 そう言って立ち上がった



「おう…気をつけて帰れよ」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜803~



「ただいまぁ〜(*」´□`)」」


 リビングに入ると サトは

 ベランダで洗濯物を干していた


「おかえり、姉ちゃん!

 ちょっと待ってて!

 もう少しで終わるから!」



 自分のことは、自分でする…

 サトは 良い子だ!クゥーッ!!”(*>∀<)o



 *・゚・*:.。.*.。.:



 ベランダから戻ってきたサト…

 ずっとニヤニヤしている


「昼帰り…楽しかったぁ?( ̄∀ ̄*)イヒッ」


「あぁ( ´ㅁ` ;)…うん、楽しかったよ(//▽//)」


「(*°∀°)・∴ブハッ!!w…顔、赤いってぇ〜」



 もっと冷やかされるかと思ったけど



「あ、そういえば仁さんが

 姉ちゃんに頼みたいことがあるみたいで

 連絡取りたがってたよ!」


「木村さん? あら…何だろう…」


「お母さんが誕生日が近いんだけど

 プレゼントのネタ尽きたとか何とか…

 電話してみてよ!

 今、番号送るから(*´꒳`*)」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 〜仁 side〜



 優に見送りの挨拶をして

 部屋から出た



 何だか いい顔してたなぁ…



 昨夜からずっと優の部屋で迷っていた

 アミさんのことを

 問い詰めようかどうか…


 嬉しそうな顔で

 この時間に帰ってきた優を見て確信した


 ちょっと皮肉交じりに

 "珍しいな…泊まりかぁ…"なんて

 聞いたぐらいにして…



「はぁ…」



 エレベーターに乗り込むと

 スマホが震えた


 ブーッ、ブーッ…

 途中で切れた


「ん?…誰だろ?」


 外へ出て

 駐車場に向かいながら

 着信のあった番号へ掛ける



 *・゚・*:.。.*.。.:



 ──「木村さんですか?羽玖井はくいです!

 弟から番号教えて貰ってお電話したのに

 ドキドキして電話切っちゃいました!」


「アミさん!

 早速、電話してくれてありがとう!!」



 ……アミさんだ

 嬉しくて 顔がニヤける



 でも…

 電話が掛かってくるタイミングよぉ…

 帰ってきた時間が

 同じだったってことだろ?


 "確信"から"確定"に…


 やっぱりか…って思ったよね~


 ・・・・・・



 気を取り直して

 母親のプレゼントの件を話す


 さとしくんからは

 プレゼント選びは得意だと聞いていたけど

 何となく 返事を渋っているように感じた



 優に…何か言われたのか?


 そんなこと どうだって良い…



「…何とか お願い出来ないかな?」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜 アミside 〜



 そういえば 聞くのを忘れてた


 私たちのことを

 木村さんに話したのかどうか…


 逆に木村さんに

 "優から聞いてませんか?"

 なんて聞くわけにいかないし…

 お母様のプレゼントで

 困ってそうだし…

 他の人に頼んでください…とも言えない




 "他のオトコに触らせないで…"



 マンション前にてつくんがいて

 木村さんに助けてもらった時に

 苦しそうな顔でゆうに言われた…

 今でも目に焼き付いてる…



『私がしっかりしていれば

 大丈夫よね!( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン』



「わかりました!…いつ行きますか?」



 ──「日曜日の撮影の後、どうかな?」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 土曜の夜…



 〜優 side〜




 昼までアミと一緒に居た…


 明日から離れることを考えると

 何だか変な気分で…



 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆



 元々寝るのが好きな俺…

 暇さえあれば

 ごろ寝して昼寝も夕寝も…


 明日は早く起きないといけないから

 いつもよりかなり早い時間に横たわった



 眠れない夜って ありえないと思ってた

 でも 嘘じゃないみたいだ



 ベランダ行ったら 会えたかな…?


 そんなことを考えて

 ベッドの上で天井見つめていた


「結局、仁にも

 言えてないんだよなぁ…

 アミとの事…」



 帰国したら 伝えよう…



 目を閉じて

 暴露するシチュエーションを

 色々考えてるうちに

 眠りに落ちた



 *・゚・*:.。.*.。.:



 ~803~



 明日の撮影に備え

 準備をしていた



「サト、明日ごめんね!

 ジジイの荷物引き取り 頼んじゃって…」


「全然!僕も気になってたことだから!

 退院の時は、迎えに行けないし

 あの荷物はジジイ1人じゃ無理だよね」


「サトは頼れる男だねぇ~!(´ー`*)ウンウン

 これからも頼らせてもらうよぉ~!!」


「姉ちゃんには 優さんがいるじゃん!」


「(*´ ˘ `*)♡エヘヘ……」



 そんな優とも…

 明日から会えないのかぁ…


 ちょっと寂しく思ってたら



「…姉ちゃん?」


「ん?」


「…大丈夫?」


「何?」


「いや…優さん 明日行っちゃうから」


「うん、大丈夫だよ!

 毎日のように顔合わせたり

 話もしてたから

 な〜んか変な感じだけどね(*´꒳`*)」


「さっき、優さんから電話来て

 居ない間 姉ちゃんのこと 頼むね!って

 言われたんだよ!

 優さんより 僕の方が

 姉ちゃんと一緒にいる時間が長いのに

 そんな頼まれなくても

 大丈夫だし!(´^`*)」


「(´▽`*)アハハ…電話くれたんだね!

 余計なお世話だよね(*´艸`)フフフッ」


「……良かったね…姉ちゃん」



 サトの顔を見たら

 目がウルウルしていて


「な、なんで?泣いてるの?」


「だ、だってぇ〜

 幸せそうなんだもん…

 ウエーン。・゚・(*ノД`*)・゚・。」


「サトが…泣くことないじゃん…

 。・゚・(*ノД`*)・゚・。」



 サトを抱きしめて 一緒に泣いた…



 ありがとう、サト…

 幸せになるよ、私…





 そう思っていたのに…




 私たちは 住む世界が違うって

 思い知らされる







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