第25話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜803〜


 

 撮影が終わって

 クタクタになって帰ってきた



「サト、疲れたでしょ〜!」


「いや、全然平気だよ(*´꒳`*)

 まだ面会に間に合うから

 ジジイの所に行ってこようか?」


「お!助かる…

 私もう、動けないや(´∀`*)ヶラヶラ

 ジジイに新しい下着

 持って行ってくれる?」


「わかったよ!

 病院の帰りに あっちの家に寄って

 残りの荷物も持ってくるから!

 遅くなるけど大丈夫だから

 ゆっくり休んでね!」


「うん…気をつけてね」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 〜802~



 ピンポーン♬.*゚


 誰だ?…あ…



 ディスプレイに、めっちゃいい笑顔の

 智くんがピースしながら映っていた




 …ガチャ



「カメラの前でも

 それぐらいの笑顔出来そうなのに

 アハハハ(*≧∀≦*)」


「郷布さんの前だと

 ダメなんですぅぅ(´∀`*)エヘッ」



 ホント、可愛いな〜智くん

 溺愛するアミの気持ちが

 よく分かる(*˘︶˘*).。.:*♡フフフッ



「僕 これから

 ちょっと出かけてくるので!」


「…あ、大丈夫?…1人で行ける?」


「(⊃ ̄△ ̄)⊃ヤー!また子ども扱いする!」


「ウソウソ!(´▽`*)アハハ」


「姉ちゃん、今 家にいます( *¯ ꒳¯*)ニヤリ」


「うん……ん?え…っ…∑(°∀° )」


「|ノд・)ヒソヒソ…

 僕の好意を無下にしないように…ヒヒッ…」


「(°д° )はっ!!…弟に気を遣われたっ…」


「…では ごゆっくり

 アレしてもろて♡(* ̄▽ ̄)ノ」


「…ア、アレって( ´ㅁ` ;)」



 やっぱり弦さんの孫だな…アハハ(´∀`)




 そうだよな…



 せっかくだから

 智くんのご好意に甘え

 アミに会うことにした…




 *・゚・*:.。.*.。.:




 …ガチャ


 羽玖井はくい宅の玄関が開く




「お疲れ様!どうしたの?」


さとしくんが

 出掛けるって言ってたから…

 1人で寂しいんじゃないかなと思って

 来てみたんだよね〜(//▽//)…」


「そうなんだ〜?

 大丈夫だよ、全然寂しくないから(*´꒳`*)」


「…あぁ、そうなんだぁ…(,,- -,,)

 あ!ほら…

 さ、最近 ベランダばかりだったし」


「…そうだねぇ〜

 ゆうも最近忙しいそうだし

 邪魔しちゃいけないと思ってたよ!」


「たまには 2人で

 まったりしたいなぁ…って(//▽//)ゞ」


「ほほぉ…まったりかぁ…

 忙しいんだから

 私のことは気にしないでいいよ〜

 大丈夫( *¯ ꒳¯*)ウヌウヌ…」


「…あ〜……そうだよね…

 や、やっぱいいや…帰る(///ω///)」


「(〃゚艸゚)プッ…どうぞ入って!」


「はぁ〜(。´-д-)

 アミも揶揄からかうようになったねぇ〜

 上等だぁぁ!(´^`*)」


「ふふっ(*´∇`*) 照れてるのが可愛くて!

 あ、ご飯は食べた?」


「うん、軽く食べたよ!」


「もう少し 太ったら?

 体の線が細いから心配だなぁ〜」




 靴を脱いで

 出されたスリッパ履いて

 リビングに向かいながらの会話


 いいなぁ…こういうの…




「何飲む?」


「慣れてきたね♡タメ語ぉ…(`▽´)ヒヒヒ」


「はい..始まりました(*」´□`)」変and態!!!!」


「andは、要らない(´∀`*)ヶラヶラ」




 早く まったりしたい…でも

 伝えなきゃいけないことも

 あったから…




「あのね、アミ…」


「ん?」


「海外の方で仕事があって

 10日間くらい行くことになってるんだ」


「おお゚+。:.゚おぉ(*゚O゚ *)ぉぉ゚.:。+゚

 すごいね〜海外で仕事って〜!!!」


「少しの間 会えなくなるから

 向こうに行く前にデートしない?」


「おっと!デートっ♡ヽ(〃∀〃)ノ」




 …ふふっ、喜んでる


 少しずつだけど

 心を開いてくれてるのがわかる

 ゆっくりでいいって思ってた…

 でも妙に焦る…


 あの笑顔の…

 仁の写真を見たせいかな…


 前にも言ってた…

 仁から告白されたって…




 俺が居ない間に

 何も無きゃいいけど…




 ・・・・・・



「…出発は いつ?」


「日曜日…だから金曜日あたり どう?」


「わかった!

 出発、来週なんだね…

 日曜日は コスメの撮影もあるから

 見送りは行けないけど…ごめんね!」


「ほら、俺 覆面アーティストだから

 こっそり出国するから

 見送りは要らないよ、寂しいけどね」


「でも大丈夫なの?

 デートとなると 変装しなきゃ

 外に出られないでしょ?」


「…変装はしない」


「…えっ!」


「堂々と手を繋いで歩きたい」


「…ふふっ 嬉しい(*´꒳`*)

 でも軽く変装は必要だと思う!

 アレ!いつものハリポタメガネ!

 アレ可愛いからアレしていこう!ね?」


「アレするか!」


「そう、アレ(*´艸`)」


「…アレアレ…って ゲンさんかよ(´∀`*)」



 ・・・・・・・・ホント アミは



 ギュッ…

 思わず抱きしめた



 離れたくない…

 このまま ここで過ごしたい…

 一緒にいたい…




「優…?」


「ん〜?」


「…不安なの?」


「うん…不安…」


 俺がボソッと言うと

 アミはギュッと抱きしめてくれた



「ジジイが倒れて病院に運ばれた時

 優が抱きしめてくれて

 安心したこと思い出したよ〜

 あの時は ありがとね」



 ギュッ… さらにチカラが加わると

 アミの体温が俺を落ち着かせた




 はぁ…ダメだこりゃ……



「…智くん、まだ帰ってこないよね?」


「うん、ジジイのところと

 母親の所に

 残りの荷物を取りに行くって…」




 俺はホントに…

 変態なのかもしれない



 体を密着させたまま

 彼女の顎を持ち上げた




「……アミのイキ顔が見たい」


「……っ…(,,- -,,)」


「……嫌?」


「こ、言葉がストレートすぎるのよ!

 もう! ( ˘-з-)ノ)`ω' )ベシッ!」


「…(´▽`*)アハハ わかりやすいだろ?」


「わかりやすいけどっ!!」




 本当は…言いたくて仕方ない

 これ以上の言葉が見つからないから




「……まだ…抵抗ある?」


「何の?」




 抱きしめていた 柔らかい体を

 ゆっくり離すと

 アミは俺を見上げた



 どんな反応するんだろう…

 ちょっと怖い…


 しっかり目を見て言ってみた




「…愛してる」




 すぐにアミはうつむいた


 …(°д° )!!やっぱり まだ早かったか!!!!

 やっちまった…(¯□¯ )ア゙ア゙ア゙ア゙


 もう少し 時間かけてから…




「……タシモ」


「ん?何?」


「…たぶん…私も」


「……っ…!」



 そういうと アミはもう一度

 俺を見上げて



「私も、ア…テルゥ……(,,˙꒳​˙)」




 くぅぅぅ…

 目線逸らして どこ見てんだよ!

 フェードアウトしたぁ…

 聞こえねぇ…よぉ…



「……っ…ハハッ…」



 思わず 天井を仰いだ…


 やべっ…何だこれ…

 目頭が熱くなった

 


 愛おしい人に言われると

 こんなにも 嬉しいもんなんだな…


 出発までの 1週間…

 離れてる間も 寂しくないように…




「…まったりするぞ!ベッド行こう!」


「ち、ちょっとぉぉ…!!!」


 テケテケ…・:*三((((ノ。・ω・。)ノヘ(;`д´)ノ



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜アミ side〜



 初めてだよ…



 ── 絶対に

 信じては いけないコトバ


 ── 実際に言われても

 右から左に流せたコトバ


 ── 死ぬまで きっと

 言わないだろうと思ってたコトバ



 優の放った〚愛してる〛は

 私の ド真ん中を撃ち抜いた


 ギュンと胸が苦しくなって

 鼓動が激しくなった…


 優が紡ぐ言葉には全部

 "魂"が吹き込まれている


 手掛ける音楽もそう…

 

 だから 胸を打たれるんだ


 一緒にいれば わかる…

 彼の言葉なら 信じられる…




 正直まだ 抵抗はある…



 今度は 私も

 ちゃんと 優の目を見て

 言えるようになりたい




 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆




 肌と肌が触れ合うと 安心して

 腕に包まれ 心もあったかくなって

 笑顔を見て 嬉しくなって

 ひとつになって ビリビリと痺れて

 声を聴くたび もっと欲しくなって

 キスをせがめば 離してくれなくて

 ゆらゆら揺れると 幸福感に包まれて…



 あぁ…もうダメ…だってぇ…




「はぅん…(*´°`*)」


「…はぁ…っ…ん…飛びそう?」


「・・んっ・・・ビクンッ・・アッ」


「…っく…ぅっ…」


「・・ッハァ・・・ガクッ・・・」


「…あ、落ちちゃった…フフッ」




 。゜⋆。゜⋆




 腕の中に閉じ込める柔らかな温もり


 幸せすぎて 怖い


 このままずっと 一緒にいたいのに…



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