第34話 1/2 猫を洗う

 9時起床。すこぶる晴天。やっと洗濯をした。せっかくなので猫も洗った。うちの猫はそこまで水が嫌いじゃない。風呂場に連れて行くとニャーとはいうけど暴れたりはしない。でも別に喜んでもいない。ずっと狭い風呂場を円を描くように歩き続けるだけ。猫の顔は半笑い。でもしっぽはピンと上を向いている。どうも私のことを親猫と思っているらしく、温かいシャワーを片手になでまわされるのが変な毛づくろいの一種だと思ってるぽい。お尻を洗うと特に喜ぶ。でも何かが嫌らしくずっと半笑い。タオルでごしごしされるのは嫌いでドライヤーはすごく嫌い。なので猫を洗うのはよく晴れた冬が多い。猫を洗うなって言うのはもちろんしってるけど、うちの猫はフケがでるのでね・・・私のアレルギー性鼻炎を悪化させないようにたまに洗います。ずっと一緒にいたいので。

 今回は冬なのでタオルでよく拭いた後、陽が差し込む部屋にリリース。直射日光と猫自身の毛づくろいで割とはやく乾く。手触りがさらさらになって人間は嬉しい。猫はそうでもなさそう。YouTubeにキャットグルーマー協会っていう猫のグルーマー専門チャンネルがあってたまに見るんですが、猫がごしごし洗われてるのがちょっと面白い。もちろん上手い人がやってるからというのも大きいけど。下手な人がやると猫が本気で泣き叫ぶので見てられない。うちの猫も本気で嫌がってたら無理だな・・・まあ爪切りは嫌がってもやるけど。

 とか書いてたら外で鳴いてる猫の声がして悲しくなる。たぶん昼間マンションの前にいた猫だろうな。うちの猫が飼い主を呼びつける声にそっくりだ。外にいたけどものすごい人懐っこいこでどう考えても野良猫じゃなかった。風邪ひいてたっぽいので隔離できるスペースとか病院代とか考えて少量のカリカリをあげるだけに留めた。迷子猫か捨て猫か。

 とここまで書いて迷い猫で検索するとちゃんと飼い主が探してた。近所の人っていうかたぶん同じマンションの人の飼い猫っぽい。昨日から迷子で今日の夜やっとネット掲示板で探す気になったらしい。やっぱり家の中ではスリスリゴロゴロの坊ちゃんだったかぁ。保護してたら良かったのかなぁ。でも気軽に命を背負えんのだよ・・・

 正解はわからなくてもいいと思ったことをやるしかないね。カリカリあげといてよかった。ほんとはチュールもあげてた。あの子が暖かい部屋に戻れますように。そんな日。

 

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