第19話 12月11日 月曜日

 8時に起床。今日は雨だと聞いてたのに晴れてる。どうやら雨は夜から降るらしい。今日の予定は何もないのでぼんやりとソファでテレビを見る。時間が経つと顔にもろ陽ざしが当たるようになったが、面倒なので動かない。むしろ冬季鬱の可能性を減らすために陽を浴びようと思い、猫をどかして帽子を手にしてみる。部屋の中で帽子を被りながらスマホをいじりTVを見る、馬鹿じゃねーのとは思ってる。猫は不満げに鼻をならしたあと毛布の隙間に入っていった。室温22度。

 しばらく陽に当たった後さすがに何かしようとして家の中をウロウロし始める。やることはないけどゴソゴソしてたら猫がまた起きてきた。もういいかと思い掃除機をかける。猫荒ぶる。そして終わってもやっぱりやることはない。ただ靴箱の中に何年も見ないふりをしていたデオドラントスプレーを二本みつけた。どちらも使いかけ。中身を捨てるのが面倒で置いてたけどさすがになんとかしようと思ってトイレに持ち込むことにした。使用後水を流すたびに便器に向かってスプレーする。年内に使い切れたらいいな。年内は無理か。

 やることが何もないといいつつ本当は細かい用事はそれなりにある。ただ今日じゃなくてもいいだけ。入金も卵を買いに行くのも来週でいい。卵は大好きだけどなくてもなんとかなんなる。とかうだうだ考えてたら嫌になったのでジムに行くことにした。昼ご飯は冷や飯にかつお節とチーズと醤油を混ぜて多めの油で焼いたもの。握ってない焼きおにぎり。

 ジムは行ったもののあまりコンディションが良くなくて600mで走るのを止めた。行くことに意義があるのだ。たぶん。帰ってシャワーを浴びながら風呂場の排水口を掃除。中に手を突っ込むときは毎回、昔住んでいたまったく掃除していなかった風呂場を思い出す。換気の窓がついていた為カビはゼロ。でも数年放置した鏡は何を使っても真っ白だった。あと排水口は中に人いる?ってぐらい髪の毛が詰まってた。その時に比べたら今の排水口はキレイないのだけれど、どうにも汚れている気がする。不思議。あと中の筒状のナニカが何年たっても進化しないのはなんでなの。洗いづらいんだけど。と思ってぐぐったらあれは封水筒という排水トラップの一種で捨てたらアカンらしい。もうちょっと洗いやすくならんかな。

 とかなんとかやってたら日が暮れた。そんな日。

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