第11話 インク沼と手帳
たまには普通のことも。去年の暮れに突然万年筆に興味が出まして、PILOT(パイロット)のカクノという安い万年筆を買ってみたんです。だいたい千円ぐらいなんですが万年筆でこれは激安です。しかもちゃんと書ける(当たり前)しコンバーターって五百円ぐらいの物を買い足せば好きなインクを詰められるんですよ。ということでコンバーターを買い、ちょうど正月だったのでナガサワ文具センターでインク福袋も買いました。
もうね、楽しいの。万年筆で書くと乾くまでに時間がかかるのですが、その乾いている間や角度で色が変わるんですよ。遊色(一色のインクからいろいろな色味を楽しめる)とかフラッシュとか、書く紙によって発色が変わるとか。もうむちゃくちゃ楽しい。当時既に無職だったのにも関わらず色々買いましてね、カクノが安いのをいいこことにラメ入りのインク入れたりインク同士を混ぜたり(両方メーカーは絶対推奨しない)して大いに遊びました。万年筆って単純な構造なので詰まっただけなら洗い流せばなんとかなります。まあ私も何万円もする万年筆ならやりませんけどね。
ただ最初は万年筆で書くことなんか特にないのでジャーナリングよろしくその時考えていることをダラダラ書いたりしてたんですが、途中で毎日日記書けばいいじゃないってことに気がついたので今は万年筆は手帳に日記を書くのに使ってます。逆に言うと私普段はメモすらデジタルなのでそれしか使い道がない。
ということで最初に買ったのはスタイルノートブックの100DAYSという薄いノートです。これに新しいインクを買うたびに試し書きやら日々のことやらを書いてたんですが、この紙がすごくいい。どうも書籍用紙という紙っぽいんですが書き心地がすごく好きでこれがあったからインクにハマったと言っても過言ではないです。ただ裏抜けしやすいのであまり手帳にはふつう使われないらしい。しかも100DAYSだと100日ごとに買い足さないといけないので普通の手帳がほしいなと思い、次に買ったのがほぼ日手帳です。有名コピーライターさんが作ってるやつです。
手帳って本当に沢山あって、能率とか高橋とか色々ある中で私が最後まで悩んだのがほぼ日とトラベラーズノートでした。はい、ミーハーです。この二つはギリギリまで悩んだ結果どっちも直営店まで行きました。そしてほぼ日のHONという2023うさぎ柄の手帳を買いました。表の生地もいいしうさぎもかわいいのでわりと満足してますが、やっぱり書き心地はそんなに好きじゃないです。でも単行本サイズのキュッとした感じが気に入っています。来年の手帳も同じシリーズを買いました。
インクはその後入場料がかかるけど大量のインクの試し書きができる素敵イベントに行ってしまい順調に増えました。ただ流石にもう3年分ぐらいのインク貯まったなと思ったのでそれ以降は買ってません。カクノ二本とふでdeまんねん(セーラー万年筆より発売の万年筆。名前は酷いが千円ちょいで二種類の太さで書けてお気に入り。)に色んなインクを入れて使ってます。何回見てもラメは良い。
もしこれを読んで万年筆インクに興味が湧いたら是非YouTubeとかで検索してみてください。沼に引き摺り込む動画が沢山上がってます。動画がめんどい人は、フェリスホイールプレス (カナダのインクブランド、高い)とかでググルといいんじゃないかな。好きな人にはドンピシャなビジュアルです。おいでよインク沼!
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