第54話 暗殺4 暗殺完了
俺が、ヨーズを殺した後、他の護衛2人も殺し、今はハンから情報を聞き出そうとしているところだ。
「ヒィッ!来るな!」
「おい、うるさいぞ。何時だと思ってるんだ、静かにしろよ」
「ヒィィィ!」
おいおいそんな怖がんないでくれよ。ご近所さんに迷惑かかるから注意しただけじゃないか。
まぁ冗談はここまでにしておいて…
取り敢えずこいつのステータスを見るか。
(〈心眼〉発動!)
ステータス (必要な情報のみ)
名前: ハン・ラーシン
Lv60
性別: 男
年齢: 37
種族: 人族
スキル: 礼儀作法Lv2 会話術Lv3 剣術Lv6
魔法: 風魔法Lv4
称号: ソルト帝国ラーシン公爵家当主 犯罪者 窃盗罪 誘拐罪 監禁罪 殺人罪 暴行罪 etc……
ローザの言った通り、やはりこいつらはクズだったか…
まぁいい次は情報だ。
(〈心眼〉発動。条件設定〆1:犯罪の証拠となる物の場所2:隠蔽の仕方3:隠蔽解除の仕方4:誘拐したものたちの監禁場所〆情報開示)
(条件下に下に従い『異能』〈心眼〉を発動します。対象の記憶領域から情報を開示します。間も無く情報を開示します。情報開示〜完了〜)
情報1: ラーシン領のラーシン家の地下室。
情報2: ヨーズの妨害スキル、ヨーズの隠蔽スキル。
情報3: ヨーズが死んだことにより自動的に解除された。
情報4: ラーシン領、ラーシンの街南東にある廃墟の中。テイガン領の最南にある森の中心にある廃墟。クイマーン領、クイマーンの街北西にある孤児院。
なるほど、証拠の場所も領民も完全にスキルで隠していたわけか。よし取り敢えずローザに連絡しよう。
(【通信魔法】発動。対象ローザ)
「ローザ、暗殺は無事終わったぞ。それと色々な情報があるから取り敢えず今は重要なことだけ伝える。」
((あぁ、わかった。部下たちをそちらに向かわせておく。それで重要なこととは一体なんだ?))
「実は貴族たちの領の領民が監禁されていてな。隠蔽スキルを使っていた奴を始末して、場所がわかったからローザの部下を今から言う場所に送ってほしい。」
((監禁だと!?それで場所は!?))
「憤る気持ちもわかるがちょっと落ち着いて…それで場所は…」
そうして俺は場所を説明した。
((わかった。だが…一つ問題がある。))
「なんだ?」
((テイガン領の最南の森までは街から1週間はかかる、テイガン領にいる部下たちを行かせても時間は相当かかるから領民たちが餓死しないかが心配だ…))
「わかった。そこには俺が行くから大丈夫だ。」
証拠の場所も言っといたほうがいいか。でも他の奴らの証拠の場所わからないんだよな。隠蔽スキルが解除された今捜すのはそう時間はかからないか。大体家の地下だと思うけど。ローザの部下頼りになるが仕方ないか…
「それとローザ証拠の場所もわかった。今なら普通に捜し出せるだろうから今から言う場所にも部下たちを頼む。」
俺はローザに場所を伝えた。
((わかった。それにしてもお主は私の部下使いが粗いな))
「ごめん。」
((冗談だよ、それじゃあ今聞いた場所に部下たちを行かせる。お主も疲れただろうから今日は休め。それじゃあな))
「あぁ」
そう言って通信魔法を切った。
今日は休めって言われても今からテイガン領まで行かなきゃならないんだよな… ローザにはまだ悪魔と聖国の情報はまだ言ってないからな。
さてとそれじゃあ…
俺は、蹲ってこちらを見ているハンを見やる。
「お前は一体誰なんだ??」
ハンはそう言ってきた。
今更聞いて何になるんだか…
「死に行く奴に教えたところで意味なんかないが…そうだな、今はただの暗殺者だ」
「やはり私はここで死ぬのか…」
「あぁ、お前は罪を犯しすぎた、死ぬのは当然だと思わないか?」
「そう…かもしれないな…」
「やけに素直だな」
「別に今更何をしたって無駄だってことはわかっているだけだ…」
「そうか…」
俺はそれだけ言って短剣でハンの首を刎ねた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます