第53話 暗殺3 戦闘
俺は腰から短剣を取り出し、飛びながらジェロの首を狙って一閃する。
(まずは1人!!)
ジェロの首が飛び地面に落ちる前に、そのままはライタの首を狙って駆け出し、短剣を振るう。
(2人目、いける!)
カキンッ!!
俺の短剣がライタの首に触れる直前で止まった。
(止められたか、流石にやるな)
俺の剣を止めたのはライタの護衛。名前はわからないが腕は確かだな。俺は一旦距離をとった。
「なんだ!?」
「ジェロ大丈夫か!?」
2人の貴族が叫んだと同時にゴトッっと何がが落ちる音がする。
「クソ!ジェロがやられた!ヨーズ敵はどこだ!?」
ジェロの首が落ちたと同時に貴族がヨーズに俺の位置を聞く、だがヨーズはすでに俺の方へ駆け出してきている。
(こいつ、俺の位置がわかるのか。しかも速いな)
俺は飛行スキルを解除して、短剣を構え応戦する体勢に入る。
ヨーズは俺の後ろに回って大剣を縦に振ってきた。俺はそれを右に避ける。
ドカァァンッ!!
大剣は円卓に当たり円卓が粉々に吹き飛んだ。
(威力も申し分ないな)
「ッ!?」
後ろから突如として殺気を感知した俺は、後ろを振り返る。そこには片手剣を構えたライタの護衛が走ってきていた。
(こいつも速いとは思うが、俺からしたら結構遅く感じるな)
俺は、斬りかかって来た護衛の片手剣を右手に持っている短剣で受け流し、その間に左で〈異空間〉から短剣をもう一本取り出し、左手で握ってライタの護衛の首を狙って横薙ぎに振るう。
カキンッ!!
だがヨーズが間に入って俺の短剣を大剣で止めていた。俺はそのまま左足を使って2人の腰辺りを狙って纏めて蹴る。
ドカァァンッ!
ヨーズはガードが間に合ったのか10mぐらい吹き飛んだだけのようだが、ライタの護衛は部屋の壁に埋まっていた。
俺は2つの短剣を構え、駆け出しライタの首を飛ばしかかる。
「何が起こっている!」
「わかりませ……」
(よし!とった!2人目!)
ブシャッ!
ライタが言い終わる前に俺はライタの首を跳ねた。
ハンは叫んでいるが無視だ。体制を立て直したヨーズがこっちに走って来てるし。
(これはもう意味がないか)
俺は透明化の魔法とスキル"気配遮断Lv6"を解除した。
それと同時に俺に向かって走って来ていたヨーズの動きが止まる。
「お前何者だ?」
「ただの暗殺者だよ」
ヨーズが話しかけて来たので答える。
こいつ割と冷静だな、仲間が死んだというのにそれになんでこいつら位置がわかったんだ?
「一つ聞きたいなぜ俺の位置がわかった?」
「簡単なことだ、一瞬の殺気だ。それからはずーっと殺気が漏れていた」
そう言ってヨーズは俺の方は駆けてくる。
俺は短剣を二本で応戦する。
なるほど殺気か…殺気も消す練習しないとダメだな。
そんなことを考えながら、上から迫ってくる大剣を短剣二本をクロスさせ受け止める。
カキンッ!
俺はそのまま短剣で大剣を押し返し、弾き飛ばす。
そのままクロスしていた短剣をクロスを解除するように、ヨーズの胸辺りをめがけて振る、、、がヨーズはすぐさま
それからしばらく剣の応酬していたが突然ヨーズが俺の右後ろの方を見て声を発した。
「おい!ガラ!いつまで突っ立ってやがる!お前も参戦しろ!」
ヨーズの言葉を聞き、俺は横目で後ろの方を見ると子爵の護衛、ガラが何かを言いながら立っているのが見える。
(てか、こいついたのか。気づかなかったぞ?存在感がまるでないな、ある意味強い)
「チッ!使えねーな!」
ヨーズはガラの反応がないとわかって悪態をついていた。
(そろそろこいつもいいか…)
俺はステータスの制限をちょっと解除してスキルを使う。ステータスの制限はここにくる前にやっていた。ここの構造上俺が本気でやると崩れかねないからだ。暗殺者しているのに、建物を壊したら元も子もないからな。
(スキル"魔力纏・属・雷"発動)
このスキルは魔力を雷属性に変化させることで自分の身体能力を上げ、雷を身体に纏わせることができる。
俺はそのままヨーズの方へ短剣を構え駆け出す。
「ッ!?」
(遅い!)
ヨーズは俺の短剣に対応すべく対応しようとしているがスピードが圧倒的に速い俺が数秒剣を振るのが速い。
俺はヨーズの首をめがけて短剣を一閃した。
ブシャッ!
ヨーズの首が宙を舞う。
ゴトッ
(最後に油断したな)
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