第35話 冒険者登録
俺は王城を出て、今は帝国の城下町を歩いている。
やっぱりあまり活気がないな、この国
まぁ仕方ないことなんだろうけど
そういえば冒険者ギルド何処にあるんだ?聞いとけば良かったな
「すみません冒険者ギルドってどっちですか?」
道端にいる人に冒険者ギルドの場所を聞く。
「すぐそこを右に曲がったところにありますよ。」
「ありがとうございます」
結構王城から近かったんだな、よかった。
おっと、ここか
取り敢えず中に入ろう
カラン♪
中へ入ると冒険者の人たちはあまりいなく、掲示板の依頼がないことからほとんどがクエストに行ったと思われる。取り敢えず空いてる受付にいく。
「すみません。冒険者登録をしたいのですが…」
「はい、ではここの記入事項を書いてください。あと登録手数料がも2,000リア必要になりますのでご了承ください。」
「わかりました」
そう言って受け取ったのは色々な項目がある紙とペンだ。その紙に記入事項を記入していく。
記入し終わったので受付の人にそれを渡す。
「終わりました」
「はい。ありがとうございます。それでは記入事項の確認に移ります。名前はミツキ様、Lv20、使える魔法は火魔法、風魔法で間違いはありませんか?」
「はい、大丈夫です」
「それでは登録致しますのでそこにある水晶の上に手をかざしてください」
そう言われ俺は受付の机に置いてある水晶に手をかざす。そうすると白く光り、下からカードが出てきた。
「そちらがミツキ様のギルドカードとなります。無くされますと再発行に2,000リアかかるのでご了承ください。それとギルドについての説明は入りますか?」
「いえ、大丈夫です」
「それではミツキ様はFランク冒険者からのスタートとなります!良い冒険を!」
俺は2,000リアを渡して、依頼を見に掲示板の所に行く。
んーやっぱり特にはいいのは残ってないな、無難に薬草採取とかやって見たかったんだけど、ないなら仕方ないか。
ん?Sランククエストが少し残ってるな。ちょっと見てみるか。
依頼内容:
報酬:25,000,000リア 難易度: Sランク
ほう、なかなか面白そうだな、これにするか。
ちなみにFランク冒険者でもSランクのクエストを受けることは可能だ。あれはまぁこのぐらいの実力がないときついよって言う目安だ。
「すみませんこれを受けたいのですが」
「はい、わかりまし…って!これ難易度Sランクのクエストですよ!?」
さすがに驚かれたか
まぁそりゃそうだよなFランクがSランク難易度のクエストを受けようとしてるんだもんな
「このクエストは相当危険なものになりますので、どうか安全なクエストに変えてきてください。」
「ギルドのルールでは大丈夫でしたよね?」
「それはそうですが…」
「ならいいですよね。大丈夫です普通に倒せますから」
「・・・わかりました。危険だと思ったらすぐに戻ってきてくださいね」
そう言って受付の人は受託した。
「それじゃあ行ってきます」
「はい、行ってらっしゃいませ、どうかご無事で….」
そう言い俺は外に出ようとする…が、ドアの前にいた冒険者に呼び止められる。
「おいお前、聞いたぞ火竜を討伐しに行くらしいな。Fランクが調子乗ってそんなクエストを受けてんじゃねーよ!!今まで調子乗って死んでった冒険者はごまんといるんだぞ!場をわきまえろ!」
またテンプレか、あれは一回でいいんだが…
面倒くさいし、適当に流すか…
「いえ俺は死なないのでそれじゃ」
「おい!待てよ!」
怒鳴りながら俺の肩を掴んでくる。
ちょっと脅すか。
「おい、この手なんだ?離せよ」
威圧感を出し、低い声で俺はそう言った。
「ヒィッ!?」
冒険者は、怯えた声を出しながら尻餅をつく。
あれ?そんな怖がらなくても…
ピロん♪
(スキル"威圧Lv5"を習得しました。)
…おぅ。そんな威圧感出てたのか俺、"威圧Lv5"が手に入るなんて…
取り敢えず立ち去ろう
「それじゃあさようなら」
それだけ言い残して俺は冒険者ギルドの外へ出る。
よし、取り敢えず
んー南の門から出た方があの山は近そうだな。その前にもうすぐ昼だな、どっか寄って行くか。
(おっ!あの店良さそうだな!)
そう思いながら入ったのは高級なレストランだ。
建物の外装は白を基調としたオシャレな感じが出ていて、内装も白を基調としていて、シャンデリアなんかが吊るされている。
「一名様でしょうか?」
「はい」
店員が声をかけてきたので返事を返す。
「こちらの席になります。どうぞ、ごゆっくり」
そう言われ案内されたのが二階にある窓側の席。
椅子に座り、メニューを見る
てか絶対高級な店だよなここ
金がなかったら詰んでたな
んーどれも美味しそうだけど、やっぱりメインは肉がいいな。これなんかいいんじゃないか?よしこれにしよう。そう思いながら、店員さんを呼ぶ。
「ご注文をお伺い致します」
「えっエサラドドゥフリュゼオラルドンエウフポシェとスカロープドゥドラゴンリブポワレをください。」
「畏まりました。それではすぐにお持ちいたします。」
おいなんだこのクソ長ったらしい名前は!サラダ、肉でよくないか???
・・・庶民には高級料理のことは良くわからん。
しばらくして料理が運ばれてきた。
うん、めちゃくちゃ美味そうだ
「いただきます。」
、、、めちゃくちゃうまいなこれ。口に入れた瞬間肉が蕩けるぞ!?王城の料理もうまかったが、こういうところで食べる料理もまたうまいな。
「ご馳走でした。」
美味すぎてすぐに食べ終わってしまった。この幸福感に満たされたまま会計をして外に出る。
ちなみに会計は1万5000千リアだった。
こんなことしてたらすぐにお金がなくなる気がするな、まぁそれよりも高いご飯があと二ヶ月食べられるんだが…
まぁそれはいいとしてそろそろ
そう思いながら南へと歩いて行く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます