第2話 ステータス

「うっ」




目覚めた俺は、辺りを見渡した。




そこにあったのは…


真っ白い柱に真っ白い天井、縦幅200m 横幅100mぐらいの長方形、高さは30mくらいはありそうな空間だった、それに教師や生徒たちが横たわった姿でいる。


まだほとんどの人が目を覚ましていない、目が覚めている人は俺と同じように周りを見渡している。




(ここは…大聖堂といったところか?にしてはデカイ気はするが…取り敢えずこの状況どう見るべきか、この状況ほぼ異世界転移で間違い無いだろうな、一応確認でもしとくか)




俺はそう思い小声で言葉を発した。




「ステータスオープン」




ヴォォォン




【ステータス】




名前: 佐田 光希


Lv1


性別: 男


年齢: 17歳


種族: 人族




HP:120


MP:150


攻撃:110


防御:100


魔攻:130


魔防:130


俊敏:200


魔力:400




ユニークスキル:なし


スキル: 鑑定Lv1 異世界言語Lv-




『異能』


1:〈強奪〉2:〈成長加速〉3:〈異空間〉


4:〈?〉5:〈?〉6:〈?〉error




称号: 異世界転移者 逸脱者 獲得者 ?????




(これが俺のステータスか、攻撃力とかはこれは平均値なのか?比較対象がいないからわからんスキルはまぁ定番ちゃ定番か…それよりなんだこの異能ってのは明らかに普通じゃないよなぁ…称号もよくわからん後でじっくり見てみよう。それより今は…)




「おい、起きろ道久」




取り敢えず道久を起こす。


周りの奴らも起きてきてるからな。




「んぅ あ? 光希か ここはどこだ?」


「俺にもよくわからんが予想はつく、多分異世界転移とかいうやつだな」


「異世界転移…?んー異世界転移かぁーって異世界転移!?テンション上がるな!」


「うるさい道久、起きてそのテンションとかよく疲れないな」




お陰で周りから変な目で見られてる




「異世界転移なんてテンション上がらずにはいられないでしょ!」


「取り敢えず状況把握だな。生徒と教師以外誰も居ないし、完全放置プレイされてるからな、まずは…クラスの奴らが全員いるか確認するか」


「りょーかい!」




そう言い二人で立ち上がり歩こうとしたとき、背後から声を掛けられた。




「やぁ大丈夫かい?二人とも」




そこに居たのは爽やかなイケメンボーイ神野 大機だ。取り敢えず返事を返しておく。




「あぁ、大丈夫だ」


「取り敢えず話し合いをしたいんだけどいいかな?」


「それよりまずクラスの人数の確認をしないか?この状況で人数が欠けてたりでもしたらまずい、話ならその後クラスで集まってやらないか?」


「うん、そうだねそうした方…」




バタンッ!




大機が言い終わる前に大聖堂のドアが開いた


そこから入ってきたのは40歳ぐらいのダンディーなおっさんと15歳ぐらいの女の子。その後ろには中世の騎士みたいな格好をした、ザ、騎士みないな人達とザ、魔術師みたいな感じの人達もいた。




(王様と王女様といったところかな?ん?王女様の右手なんか光ったな)




全校生徒の前に立つと王女はこう切り出した。




「勇者様方、召喚に応じて頂き有難うございます。私の名前はサーティ カロンと申します。この国の第四王女を務めております。


そしてここは、いえこの世界は勇者様方が知らない別の世界です。この世界の名前はアーティスタ。そしてここはカロン王国の王都カロンでございます。」




(そんなこと言われてもわかんないしなぜ召喚したのか説明してほしい)




「あの、質問してもよろしいでしょうか?」




そう大機が王女様に言った。




「はい大丈夫ですよ」


「では、ここに僕たちを召喚した理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?」


「わかりました。」




そう返事をしてから理由を話し始めた。




「実は…この王国は今魔王の脅威に脅かされています。そこで魔王を討伐すべく勇者様方を召喚した次第でございます。」




(ふぁーテンプレきたなぁ〜)




「でも僕たちに魔王を討伐する力なんてあるのでしょうか?僕たちは平和な国で暮らしていたので戦える力はないと思うのですが…」




(これまたテンプレ返し)




「そこは心配しなくても大丈夫です。この世界に来るときに勇者様方は女神様から力を頂いてるはずですので」


「と言うわけだそうだ皆んな!僕は王女様たちに協力したい!皆んなも力を貸してくれないか!」




「わかったよ」


「大機が言うならシャーネェな」


「よっしゃさっさと皆んなで魔王を倒そうぜ!」


「「「おー!」」」




(さすがのカリスマ性。年上までまとめちゃってるし)




「では勇者様方のステータスを確認をさせていだたきます!」


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