第4話

おかえりと言われ俺は戸惑った。

そしてだき終えた俺を離し、俺の顔を見た後に微笑みながらこう言った

「ごめんなさい、人違いだったわ。パパに似てるものだから帰ってきたのかと思って」

人違いだったのか、この子達の父親はそんなに俺に似てるのかなと感じながら、俺は改めて自己紹介をした

「山田寛太、16歳です」

みかが更に詳しく説明をしてくれた

「この子ね、記憶障害を起こしちゃってるみたいでどんな事情があるのかは分かんないだけど、少し複雑な事情があるみたいで少しの間うちに暮らさせてあげてもいいかな?」

「うーん、まあいいわよただ絶対に寛太くん1人で外出はしない事、それが条件ね」

「ありがとうございます、申し訳ないですがよろしくお願いします」

そう言い俺は深々と頭を下げた。

そしてミカも嬉しそうに礼を言ってくれた。

話が終わりひと段落していると母親がたちあがった。

「さて、久しぶりに料理でもしようかな」

久しぶりとゆう言葉が少し引っかかったが、ここは未来だから料理してくれる便利な機械が普及されているのだろうと思った。

「やった!お母さん今日何作るの?」

「今日は折角だしすき焼きにしようか、少し時間かかるから2人でゲームでもして待っててね」

「分かりました!ありがとうございます!」

「寛太こっちおいで!このゲームしよ!」

そう言ってミカが取り出したのは人生ゲームらしきTVゲームソフトだ。

パッケージを見ているとミカが説明をしてくれた。

「このゲームはね、2000年に生まれた主人公の死ぬまでの人生を人生ゲームにしたゲームなの」

俺の生まれた年と同じだったから一瞬びっくりしたが、楽しそうだなと思いウキウキしていた。

そしてスタート画面を見てびっくりした。

スタート画面には何故か高校での親友のたかちゃんが写っていたのだ。

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