第3話

「チップってなんだ?」

彼女はやはりかとゆう顔をしている。

「やっぱ分からないのね。今のご時世チップを知らない人がいないとは信じられないけど、その理由は記憶障害によるものなのかなんなのかは私には判断できないから置いとくとして、とりあえずチップについての説明だけするね。」

この時代にはチップとゆうものは常識的な事なんだなと思っていたら彼女が立て続けに説明を続けてきた。

「簡単に言うとチップってゆうのは日本中全国民が心臓に埋めるのを義務とされてるもの、そしてチップの情報はこのコンタクトレンズを通じて人間の目にも見えるし、カメラのレンズにもコンタクトと同じものが使われてるから勿論カメラにもみんなの情報は見えてるのよ」

チップとゆうのはある程度の予想はついていたが、そんな情報が見えるのなんて未来の人間は恐ろしくないのかと思った。

「なるほど、それで警察官は俺に声をかけてきたのか、」

「そうよ、まあ聞くより寛太くん自身で感じた方が早いと思うから私のレンズ一個あげるからつけてみな」

そして何やら彼女は青いカラーコンタクトの様なコンタクトレンズを俺に渡してきた。

そして俺はレンズをつけて彼女のことを見てみた。

そして彼女を見てみると一瞬にして彼女の年齢、血液型、名前の情報が目に見えてわかる。

彼女は俺と同い年だった

「日本で生まれた人は20年くらい前からチップは生まれた時には埋められてるものなんだけどあなた外国かどこかの生まれの人なのかな?」

今の俺は彼女からみるとおそらくとても不思議な存在であることは間違いないだろうし、ここで過去から来たなどと言ったらそれこそ精神的に狂ってるやつだと思われて家を追い出されても困るので俺は咄嗟にこう言った

「分からない、正直あまり今までの記憶がないんだ、覚えているのは自分の名前と年齢くらいで。」

「ふーん、そうなんだそれならここにいる間に思い出せるといいわね」

そんな話をしていると玄関の開く音が聞こえた

「ただいまー」

この子の母親が帰ってきたようだ

俺は挨拶をしなければとミカと一緒に玄関に行くとお母さんは何故か俺に嬉しそうに抱きついてきて俺にこう言った。

「おかえり」


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