957 なんで3Bメンバーの人気問題に?

 倉津君&崇秀VS奈緒さん&眞子の戦いの場である歌謡コンクールが開催された!!

……のだが、何故か、佐藤さんと山中君のせいで、この場が3Bメンバーの人気問題に発展してしまいそうな雰囲気に……(笑)


***


「おぉ~~~い!!3B-GUILDの一番人気は由佳ニャンだろがぁ!!変に勘違いしてんじゃねぇぞ糞ケン!!それと、さっきからゴチャゴチャとウッセェぞ、そこの関西人。ちぃとは黙れや!!」

「ブッ!!」

「あぁ?なんやて?オマエ、マジでふざけんなや!!3Bでの一番人気は、誰がなんと言おうとアリスや!!その証拠に、人気投票では常に不動の1位やろうがぁ!!3Bのファン語っとるくせに、オマエはそんな事も知らんのけ!!」

「あぁ?んだとコラ?そんな組織票での1番人気は、世間じゃあ1番人気だと言わねぇんだよ!!誰がどう見ても由佳ニャン№1だろうがよぉ!!テメェこそ、どこに目ぇ付けて生きてやがんだ!!」

「やかましいわ、この糞ボンクラ!!組織票が入るほどアリスのファンは熱烈なんじゃ!!組織票も入らんようじゃ!!下の下じゃ!!」


いっ、いや、あっ、あの~~~、本気でアホなんですか、この人達?


本当に、なにしてるんですか?

歌謡コンテストが始まる前から、3B-GUILDの人気問題なんて持ち上げられても困るだけなんですけど。


なんて思っていたのにも拘らず、この眼鏡の人と、山中君以外のファンの声が会場内からも上がり始める。


えぇ……



「琴ミン№1!!後の2人なんか雑魚だよ雑魚!!」

「あぁ?なに言ってやがるんだ!!琴ミン№1ってなんだよ?№1は舞歌ちゃんだよ舞歌ちゃん!!こちとら琴ミンなんて何位かも知らねぇつぅんだよ!!」

「テメェふざけんなよ!!琴ミン愚弄してんじゃねぇぞ!!大体にして、伊藤№1とか言う前に、伊藤なんてデカ過ぎて、顔が雲に隠れて見えねぇんだよ。こちとら、顔も見た事ねぇつぅのな」


あちゃ~~~、此処に来て他の子のファン同士の抗争も勃発して、言い争いが激化しちゃったねぇ。

こりゃあ、ちょっとやそっとで収拾は付かないね。


私の横で声を張り上げた眼鏡の人と、ウザイ関西人の芸能人のせいで、歌謡コンクールが、完全に3B-GUILD内の人気問題に発展しちゃったよ。


こりゃあ、本格的にダメだね。


……って言うのもさぁ。

此処に集まって来てる人ってね。

大半が3B-GUILDをお目当てに集まったファンの方ばっかりなんですよね。

しかも、これは去年の奈緒ネェライブの時同様に、観客の皆さんを入れ替えないシステムが今年も採用されているから、一度会場に入ってしまったら、全ライブが終わるまでは、もぉほぼ会場から出ることはない。

それでいて、この歌謡コンクールの後に3B-GUILDのライブがある為に、どうしても血気盛んな年齢層に偏ってる。


そうなると当然、これは、もぉ簡単に収拾付かないよ。

だって、ファンの人達って言い出したら最後、盲目的に、絶対に言う事を聞かなくなるからね。


っと成ると、ひょっとして……恒例の、このままコンクールが終わったりしてね。



「待って、待って、待ってくれよ!!みんな、ちょっと待ってくれよ!!」


あっ……この事態を収拾しようと立ち上がった、無理・無茶・無謀なチャレンジャー現れたよ!!


……ってか、ケンさんの場合は、それが仕事か。


でも、大丈夫なのかなぁ?

まぁ、大丈夫じゃないと、こちらとしてはなにかと困るんだけどね。


あぁ、でもケンさん、去年1年必死に頑張ってTVに出捲くってたし。

その場での経験も有って色々と成長してる筈だから、なにかしろ、この場での打開策を思い付いたのかも知れないね。


なら、ちょっと期待してみよ。



「なんだよケン!!」

「いやいや、口論するのは仕方がないけどさ。そのまま喧嘩にまで発展しちゃったら、歌謡コンクール処か、この後のライブ自体も中止になっちゃうよ。みんな、それでも良いの?」

「チッ!!……けど、納得いかねぇぞ!!公衆の面前で、琴ミンを貶されて黙ってられっかよ!!」

「そうだ、そうだ!!舞歌ちゃんに舐めた事を言われて、このまま引き下がれるかぁ!!」

「ウッセェ!!この糞餓鬼共!!ゴチャゴチャ雑魚の話してねぇで、オマエ等は由佳ニャンの為だけに応援をしてりゃ良いんだよ!!この糞ゴミ共!!仕舞いに、全員の目ん玉くり抜くぞ!!」

「オドレも、えぇ加減、黙ってぇ!!誰が見ても、アリスが一番可愛いに決まってるやろ!!アホかオマエは!!この節穴野郎!!」

「んだコラ!!そんな乳バッカリ発達したチビの何所が良いんだよ?巨乳フェチ野郎!!」


Ω\ζ°)チ~~~ン。


はい……ケンさんも頑張ってはみたみたいなんですが、ダメでしたぁ。

こりゃあもぉ、歌謡コンクール終了のお知らせですね。


因みにですね。

今回の私のバンドのメンバーの皆様はですね。

早々にコンテストの開催を諦めたのか、物凄い呆れ顔で会場を見ながら、さっさと帰り支度を始めてますね。


こう言うところは、女子って切り替えが早いんですよね。


それになにより。

こんな小さな会場なら、このメンバーの人達だったら、いつでも出来るもんね。


こりゃあ、とんでもない茶番になったもんだね。



なんて思っていたら……


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


この手の人気問題は、一旦火が付いちゃうと、ファンの方々の心は中々鎮火してくれないもの。

特に、同グループ内での人気争いともなると、内輪の話なだけに、ファン同士でも少しでもマウントを取ろうとする傾向があるので、基本的にその場で解決する方が難しいんですよね。


まぁ、3Bのメンバー同士は仲が良いので、こう言う人気問題に関してはあまり触れない様にしてる様子なのですが。

この場面なら、少しぐらいなら『コソッと優越感に浸ってる子』がいるかもしれませんがね(笑)


さてさて、そんな風に会場内が収拾のつかない状態に成っているんですが。

本当に、このまま歌謡コンクールが行われずに終わってしまうのか?


次回は、その辺を書いて行きたいと思いますので。

良かったら、遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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