第41話、フェニックスの血

俺はあの二人は最初から裏切り者になっていたのかとあれ程にシビラはあの二人から危険な香りが出ておりますので気をつけてくださいと言われていたのに不覚と思いで今回もこんな形で死ぬ事になるのかと悔しい思いで力を出していると急に体に受けた傷が回復してきたのである。



これはもしかしてシビラから貰ったあれが発動したのかと驚いて感じていた。ならばここはやれたことを倍にしてお返しをしてやると一撃の準備をしながらやられたふりをしていた。




それはシビラたちと別れる直前までに遡る。



俺はシビラに清水宗治を説得するためにも紙に書いてくださいとお願いをされた時に俺は手紙を書きながらシビラが口では普通の会話を話しているが紙に書いている内容があまりにも不気味と言うか信じられない内容であるのだ。



若様、メロにそしてルココが邪悪な何かに染まってしまっている気配を感じ取っておりますので二人を絶対に信用しないでくださいと書いていたのだ。



それを見て俺はなんでと思っているとその理由を含めて書いてくれたのであった。



若様、私は天使でございます。邪悪な気配にはかなり敏感なのですので知る事ができました。



二人ともかなり強い邪法などで心や魂まで変わっております。ここまで変わってしまうと天使の私でも助けることはできません。その為に二人は死んでしまったと思っておいてくださいと書かれてある。



俺は何を書いてあるのか理解をしたくなかったが書いているシビラが泣いている光景を見てそうだよな、ルココとは俺よりも比べ物にならないぐらいの付き合いをしているだろうに本当ならばシビラがこの現状を否定をしたいよなと思い返して俺は軽く紙に書いて済まなかったと返事を書いた。



するといいえ、私達こそ若様のお役に立てずに申し訳ありませんと書き、そしてそのための対応策を紙に書いて伝えてきた。



おそらく犯人はギリワン・ボルケーノの仕業だと私は考えましたので若様にはこちらをお渡しを致します。それは先代様・・・すなわち若様のお父様が未来のために残しておいた遺産で御座いますと書いてきた。



そしてある羽を渡されたがそれがフェニックスの羽だと言うのだ。紙に書いてあった内容からマジでと声を出しそうになったけどなんとか抑え込んでこちらも紙に書いて尋ねた。



フェニックスの羽って死体がある程度にきれいに整っているのであれば生き返してしまう伝説どころかチート中のチートアイテムとして神話はもちろんの事ゲームでもそのように現れるフェニックスの羽がこれなのと驚いた顔で紙を見せた。



そしてその答えがその通りですよと帰ってくるだけであった。それを知った俺はマジかと思いながら羽を持ち見ていると羽は出来る限りに心臓の近くに隠し持って下さいと言われた。



俺はそれはなんでと聞きたかったけど時間もないし本当にあの二人が寝返りをしていたら情報を与えることになってしまうのでこれ以上は聞かずに言うとおりにこのフェニックスの羽を心臓の近くで隠し持つ事になった。



これで殺されても安全だと思っているとここでシビラが不安なことを書いてきた。



それで油断しないでください、適合しないと先程に書いた効果が現れない場合がありますので注意してくださいねと書かれてあった。



・・・嘘だろーー!?!?シビラ!?お前って何と言う運ゲーに持ち込ませようとしているのだ。



適正がなかった瞬間にリアルゲームオーバーになってしまうだろうがと書くと大丈夫です、息子さんですからきっと適正があるはずですからと書かれてあるけどなかったらどう責任を取るつもりだよとと思いながらも受け取るしか道がないなと諦めた。



ならば二人が裏切ることがありませんようにと祈っていたのにお見事にシビラの予想通りに裏切られてしまいました。



ふざけるなよ、洗脳魔法は卑怯だろう!と言うかその年で若い女性を捕まえに行くのは普通に犯罪なのではないでしょうか。見た目を考えろと俺は敵であっても伝えたいと思いとやれれたことを倍に仕返しをしてやると思いで重い一撃を与えた。



良き一撃だなと思うぐらいに盛大に吹き飛び一方、俺はここ来る前よりも元気になっており万事態勢もできたというぐらいであったら向こうが壁にめり込んでいたところから抜け出し始めて言葉を出していた。



「鳥如きの糞みたいな攻撃でよくも・・・よくも吾を愚弄したな!!クソガキが!!!いい気になるなよ、お前らこのクソガキを骨も残さずにこの世から消しされ!!!このクソガキに生まれてきた事を後悔させてやれ!!!!」



切れるのが早過ぎるでしょう、しかも大人気なさ過ぎませんか。見ているこちらも呆れるというか小物過ぎると言うかと考えていたら早速、全方面から攻撃が飛んできたので翼を広げて退避した。



いやいや、いくら何でも受けたら危ないなと感じていたらルココがドラゴンの姿になり勢いよく桁違いの炎を吐いてきた。



不味いと思ったが避けきれずにダメージが受けるはずだったのにダメージは全くなかった。確かに暑いことは暑いのでここから抜け出した時にルココがそんな私の炎が全く効いていないと驚かれた。



いやいや、普通に暑かったですから効果はあると思いますよと言っていたら今度はメロが弓矢で俺の羽を貫いて血が流れ始めてこれは流石にまずいと思いで弓矢を抜いて応急手当でもと思ったら傷口があっという間に無くなった。



これはこんな俺でも分かるけどやばくない、殆ど無敵に近い状態になっているですけど良しと俺は他の者たちの攻撃を無視してただ一人、ギリワン・ボルケーノに攻撃を集中させた。



援護射撃でメロ、ルココ、アーナスそしてツナミなどが攻撃してきても全く痛みなど感じることがなくもしかしてあのフェニックスの羽って一時的に無敵になる効果もあったりしますかと思うぐらいに敵の攻撃が痛くなかったのである。



良しこの無敵時間が終える前に何としてもあのギリワン・ボルケーノを倒さないとこちらがやられてしまうと感じて必死に攻撃をしていた。



しかし、向こうは今では勝てないと知ったのか逃走を図り始めたのである。俺は絶対に逃がすかと思いで追撃を始めた。



俺は逃げるな卑怯者と言っても向こうは逃げる事しかないのか逃げて逃げていた。俺は翼に力を込めて雷魔法を集中させた一撃で先ほどみたいに致命的なダメージを与えるためにはと思いで溜め始めていた。



その間にも攻撃はされていたけど自然と痛みはなく集中する事ができた。そして俺は最大限の雷魔法を発動させたのである。



「理を始まりし、古の雷よ、今、全てを破壊せん・・・雷陽光!!!」



そう発動した雷魔法は俺ですら見た事もない大規模な大きさの雷になりそれがギリワン・ボルケーノを襲ったのである。



ギリワン・ボルケーノからこんなこんな事になるとはしかし、吾を殺したところで世界はもう終わりだ、フッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフッフと最後まで嫌な感じをしながら消えていなくなった。



するとツナミたちが泣きながら発狂したと思うと次々に自害を始めて俺は必死に止めようとしたが間に合うことが出来ずに周りの者たちがみな死んでしまった。



これはどうすれば良いと俺は考えてとりあえずフェニックスの羽の影響を受けたから自分の羽もそんな効果になっている良いなと思いで翼に生えている羽を一つまずはメロに与えてみると俺の羽がメロの中に入って消えてしまった。



すると先程に自害したメロが息を吹き返して蘇ったのである。それを見て俺はこんな風に蘇ったらそれはあのギリワン・ボルケーノも驚くよなと今更納得をしているとメロが俺に気がついたようで話しかけてきた。



「えーと私は戦いに負けてからギリワン・ボルケーノに捕まって何かをされたような気が・・・テンガ様、私に何が起きたのか、そしてこの周りの光景のことも教えてくれたら助かるのですが」



「まあ、それは後で説明するけどメロ!まずは俺の羽を取りまくって死んでいる者達に体に触れさせておけーー!!」



「ですからテンガ様ー!?その理由とかこの光景までに起きたことを説明してほしいですからー??」



とりあえず終わったら説明するからと言ってから俺はメロと同じように周りの者たちにやってみたのだが結果は誰も蘇る事はなく死体のままであった。



適合しないまたは俺の実力不足だったのかはわからないが言える事はこの者たちは復活はできなかったという事だけは理解した。その後は約束通りにメロに今まで起きた出来事をすべて話し始めるのだった。

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