第三章、波乱の新婚旅行!?
第28話、勝ったのに領土減るってマジ!?
俺は見事に歴史的にも大勝利と収めることに成功して領土も増えて良いことばかりだと思っていると魔王様から城に来るように言われたので俺は嫌だなと思いながらも向かった。
別に報酬は今回に奪い取った領土だけで構いませんからと考えていたら俺にとって信じられないことを言われてしまったのである。
それはツナミ・ノマレールの軍に参戦せずに見殺しをしてその上で手柄まで奪い取ったとして罪人扱いされてしまったのだ。
はあ!?俺は魔王様、貴方がエルフの国の攻略にはもう関わるなと言うから待機していただけですよね。なんなら兵士の殆どをツナミ・ノマレールに貸したというより持っていかれたという方が正しいかもしれないけど四千も持っていき残りは千しかいないのにどうしろと言うのですかと俺は必死に弁明しようとした。
しかし、魔王様を始めて他の四天王も同じ意見ですと俺を処罰しようとした時に侯爵のアーナスが話を始めた。
「お兄様、私は今回の件はテンガ・ヒノモトに非があるとは思いません。彼は必死になってエルフたちと戦い、そして打ち破りました。功績で褒美を与える事はあっても罪はないと考えます。お兄様、よくお考えなって下さい、今の我々で誰が一番の功績を上げているのかを」
そう言って俺を弁護してくれていた、そしてもし彼を処罰するなら彼のように敵よりも少ない兵数でエルフの領土を奪えると絶対にできるという者だけですと必死に話した。
うーん、この侯爵であるアーナスは俺の事を理解してくれていると感じて上でもこんな良い奴がいるのだなと改めてそう感じたが結果的に俺は処罰を受ける事になった。
まあ、最初に言われたより遥かにマシな結果になったけど今回に奪い取った領土はアーナスが治めてそして俺が一番最初に手に入れた場所は・・・なんとツナミ・ノマレールが治めることになったのだ。
・・・百歩譲ってアーナスは理解出来るよ、今回助けてられたからそこは認める事ができるけどあのツナミ・ノマレールは全く、理解が出来ない!
彼女は大敗したのに領土が増えて俺は大勝利したのに領土が減らされる。こんな馬鹿な話があるのかと怒りが溢れそうになったけどここは必死に抑えてすぐに領土に帰りこの事をみんなに伝えるとナオを始めた皆が驚いた顔をした。
そしてナオは何で勝ったテンガが処罰されて負けたツナミ・ノマレールが増える事になったのおかしくないと紙に書いていたけど怒っているのがこちらまで伝わってきた。
そしてなら最悪、独立も考えたらと紙に書いて伝えてきた。俺が独立しろと言うのかと驚いた。
確かにその手もあるかもしれないがそれで周りをすべて敵に回して勝てる自信がない。局地戦では勝てるかもしれないが戦略的にはいづれは負けてしまうからやることは無いだろう。
まあ、気持ちは理解は出来るけどねと伝えてから俺は又しても上の権力によって台無しにさせられるって俺はどんな星の元で生まれたのだよと神様に対して聞きたかった。
いや、もしかして神様がこんな運命にするように裏で操作をしているかもしれないなとも考えた。
ともかく戦いに大勝利したのに領土が減ってしまった上に俺が治めているこの領土は内地になってしまったので戦で武功を上げることもできなくなりそして内政でもここは土地が険しいから交易に向いていない。
まさしく困り果ててしまったなと感じていた。するとここでナオがならせっかくだから新婚旅行でも行ってみたらどうと提案をされた。
確かにアーシャと結ばれてからそんな事をしていなかったなと思い出してならこの地はナオ達でも任せて俺とアーシャの二人で旅でも出てみるかと決めた。
そうして俺はナオを代理として補佐にメロそしてリーフおっさんをつけた。これならば多少事があっても問題は無いだろうと思いながら俺とアーシャは旅に出ることにしようとしたその時に侯爵のアーナスが手紙を寄越してきたのである。
これから人が新婚旅行でもしようとする時に何だと思いながら手紙を開けて見ると俺に対する心配とどうにか私が開催するパーティに参加をしてくださいと書かれてあった。
俺は嫌だなと思いながら断る方法を探しているとある良い方法を思いついたのである。閃いた俺はすぐに実行に移した。
墨をわざと溢して手紙が殆ど文章が見えなくなりこれで内容も理解ができないとしてその間にも俺たちは新婚旅行でも出てしまえば問題はなし。
後で謝れば良いだけだからな、それでは後のことは任せるなと伝えてから俺とアーシャは新婚旅行の旅に出たのであった。
しかし、半ば急に決まった事なので行く場所など考えていなかったので俺はアーシャに何処か行きたいところはあるかと尋ねてみるとアーシャはこう返してきた。
「私はテンガさんとならどこでも構いませんよ。テンガさんが好きなように選んでみて下さい」
それは一番困る回答てはないですか、そう言ってくれるのは嬉しいけどどうしようかなと悩んだ末に人間の国に花の都と呼ばれている花が一年中に咲き誇っている国があると聞いたことがあるのでそこに向かわないかと誘ってアーシャと共に向かい始めた。
ついでに他の魔王軍四天王が治めている土地を通ることにもなるからついでにどの様に治めているのかを見て勉強をしておくのも悪くないなと考えた。
そうして行き先も決めて二人で進み始めた、そう言えばこうして平和に旅をするのは初めてかもしれない。
魔王軍に入る前はナオと共に武者修行の旅と言えるほどに険しい旅だったからこんな旅も悪くないかもしれないなと思いながらゆっくりと歩き出したのであった。
そしてその様子を遠くから見ている存在がいるのだがいることは二人が気づかずに楽しそうに進んでいた。
それがどのような結果になるのかは誰にも分からない。
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