第3話、成長して一人前になり準備を始める・・そう、他人を見下す準備を!

それから月日も流れて俺は立派な天狗に成長したけど鼻は長くなることはなく翼が生えているのみでそれ以外は人間らしいと言われているし俺もそう思う。



そのおかげで周りからはあんまりよく思われていなかったけど別に構わない、それはそれで見下したい相手が増えただけだからなと内心はそう考えていた。幼い頃から将来のために勉強やこの世界の地理など色々と覚えた。それもこれも全ては俺のことを馬鹿にした者たちを見下すために努力を惜しまずに頑張った。



そしてやはりと言うかこの世界には魔法が存在しているらしく俺は狂人とも言われてしまうぐらいに魔法の修行をしていた。



普通の者なら音を上げてしまう事でも続けて強くなっていた。理由は純粋に魔法を使えるようになりたい事とこの魔法で俺を馬鹿にしている者たちを見返して見下したいと二つの思いが常人では考えられない修行を耐えた結果に繋がった。



その結果、同い年は勿論のこと多くの魔族を打ち負かす程までに成長する事ができた。お陰様で家族からは嫌われてしまったがそれが余計に見返したくなりそして見下してやると更に気合が入る結果となった。



ついでにナオはそんな俺でも相変わらずに付き合ってくれていたので今では信頼できるものになっていた。俺の腹黒いところを見せてもそれでも俺と仲良くしたいと言うのは信頼ができるからなと考えていた。



そして色んな強者を倒していく日々を過ごしているうちにその噂が遠くまで及んで魔王軍から勧誘されたのである。しかもそれが部隊長クラスでの勧誘であった。下っ端からスタートではない事に俺の才能を見抜いているやつがいるとはなかなか見る目があるなと感じた。



もちろん俺は遂に来たかと喜んで受け入れて魔王軍に入った。部隊長クラスになれば戦果を挙げまくれば貴族になれるチャンスが到来するからなと喜んでいた。



さて、部隊長になったからには俺流に従ってもらうと思いで行動を始めた。手始めに部下のことを調べると殆どがお金が無くて貧しい生活をしているものばかりでいきなりふざけるなと感じた。



部下がここまで貧しいと俺の大切なメンツが汚されるではないかと俺は勧誘でもらった金を全て部下たちに分け与えた。お金は強者を打倒した時に全て奪っていたので意外とお金持ちにはなっていたので今はそこまで必要はないと感じた。



今、必要なのは権力!お金でものを言えるようになってきたので俺が足りていないのは金などなくても相手を見下しが出来る権力が足りていないのだ。その糧になるのであれば安い投資だと考えた。



そんな俺の考えも知らない部下たちは泣いて喜んで感謝をしていたが俺は馬鹿だなと思っていた。これから俺の出世のために利用されるだけなのにこうして喜んでいるのは馬鹿としか言えないわと内心で笑っていた。



それからしばらくは部隊の整備をしている時に出陣命令が下されて俺は出世のために喜んで向かい始めた。進軍最中に兵士たちを見下したくて俺は持参で食べ物など持ってきて格の違いを見せつけようとしてある程度の豪華品を持ってきた。



あまりにも豪華だとどれぐらい凄いのか理解などできないなと考えてある程度のランクを落として持ってきた。そう、俺の前世から大好物、納豆を持ってきていたのだ。



納豆は持ちが良い上に美味しい食べ物であり前世はこれが一番の好物だった。この世界でも手に入った事は死ぬほど嬉しかった。納豆の美味しさを知っているならきっと周りの者たちは見に来るだろうな。



するとやはりと言うべきなのか美味しそうだなと感じで周りの者たちは見てきたけどあげないからな。こんな最高の食べ物を与えるほど俺は甘くないからな、そこで悔しそうな顔をして見ているが良い、ハッハッハハッハッハ!



そしてそんな進軍をしていたある日にこの前の嫌がらせか、兵士が怪我をして歩けませんと言ってきたので俺は自身で作っていた薬を傷口に塗って治療させた。



ほら、治っただろ!歩けるよな、そんな事で逃げ出そうとしても俺には聞かないからなと見ていると治療した兵士は泣いていた。余程に戦場に向かうのが嫌だったのであろうが諦めるが良い、俺は元気だったら連れて行くからなと治療した兵士にそう伝えた。



俺に対して企みを企ててもそれを潰してやるから、残念だったなと俺は笑いながら見ているのだった。しかも寝る時も兵士たちと一緒に寝ている、上官が近くにいるから気楽にできないだろう。



ついでに隊長クラスに小屋など待遇があるけどあそこでは同じクラスの隊長しかいないから見下しができないから行きたくないので下っ端と一緒に寝ていた。代わりにナオをそこに向かわせて正式に入れないようにさせていた。



そして夜も気が抜けないとはまさにこのような事を言うのだ!辛そうな部下たちの顔が浮かんで来るな、ハッハッハハッハッハ!!



まさに俺は悪党の隊長だなと思いながらも俺の明るい未来のために行動を始めた。



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