第4話「ライバル現る」
杉野さんとのレッスンも2週間目を迎え、少しずつではあるが実力も付いてきた頃のことだった。そんなある日、レッスン前に音楽室前で杉野さんと話していると、理学部1年生の神津くんが現れた。スポーツ万能で有名な神津くんは、杉野さんに自分もバイオリンを教わりたいと言い出したのだ。
思いがけないライバルの登場に動揺する。しかし杉野さんは「もちろん teach you」と快く引き受けてしまう。ふと横を見ると、神津くんが得意気に私を見ている。きっと杉野さんへの思いに気づいたのだろう。嫉妬の炎が沸々と湧き上がってくる。
レッスン中も神津くんが杉野さんに活発に話しかける姿に、集中力が割かれる。神津くんのふざけた態度に杉野さんは困惑していると思い込む。だがそれも杉野さんの優しさなのか、冷静に指導してくれる。自分も成長しなければと奮起するしかなかった。
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