力には、代償が必要だ。

大小関わらず、無から有を生み出すことは出来ない。それが世の理、自然の摂理。

それは、俺達の能力でも同じだった。

 超常の力を一つ得たのと同時に、俺たちはそのための代償を一つ科された。

戦えば戦うだけ、何かを失っていった。

それでも、戦わなければ生き残れなかった。

大切なモノを失ってでも、生き延びたいと願った。

―――だが実際は、

失って、戦って。

























失った。だけだった。

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