第12話 2人で花火大会

 8月中旬、花火大会がある。

私は凛音と二人っきりで花火大会に行ってみたい。

やっぱりカップルが2人で花火見に行くのって定番だしやっておきたい。


―――――――――――――――――――

今度一緒に花火大会行かない?


花火大会?


8月22日のやつ


行く


やったー

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当然の如く凛音を誘うことには成功した。


 まあここまでは絶対に成功すると思っていた。

問題はここからだ。


―――――――――――――――――――

それで夏休み中に私の家に泊まりに来ない?


春香の家に?


嫌?


別にいいぞ


やったー


どの日が良いんだ?


じゃあ花火大会の次の日


OK

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勇気を出して言ってみてよかった。


 凛音が私の家に泊まりに来ることになった。

何しようかな、ゲームはいつもやってるし……


 凛音はどんなことしたいのかな。


 でも凛音に聞いても春香のやりたいことなら何でもと答えそうだ。


とりあえず2人でできそうなことを色々調べておこう。









 窓から射し込む朝に照らされ、目が覚める。


 今日は花火大会がある8月22日だ。

昨日は今日が楽しみすぎて全然寝られなかった。


 凛音もきっと今日を楽しみにしているはずだ。

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凛音起きてる?


起きてるぞ


今日は花火大会だね


楽しみだな


うん


今日もいつもの場所で待ち合わせか?


そうだよ


時間は5時だったよな


そうそう


了解

―――――――――――――――――――


 私、実は浴衣持ってるんだよな。

春香にサプライズで着ていくつもりだ。


 浴衣を着た私を見た時、どんな反応してくれるだろうか。

ふふふ、楽しみだな。







 気を紛らわすためにゲームをしている。

「おっ、もう4時だね。そろそろ準備しようかな」


 と言っても私は別にメイクをするわけでもなく時間はかからないし、待ち合わせ場所にも家を出て5~10分ほどで着く距離だ。


 

 よし、問題なく浴衣を着られているな。

もう4時40分か、そろそろ家を出るとしようかな。









 「凛音ーーーー」

「春香、待ってたぞ」


 「凛音、どうしたのその格好」

「これか? 前から持ってたから着て来たんだ。どうだ? 似合ってるか?」

「すっごく似合ってる。可愛いよ」

「そう言ってもらえて良かった。着て来た甲斐があったぞ」


 「それじゃ行こっか」


2人で電車に乗って花火大会の会場に移動する。









 「着いた~」

「ここで夜、花火が見られるのか」

「とりあえず花火まで時間あるし、屋台も出てるから回ってみようよ」

「そうだな」











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