私たちの時間
「忘れ物ない?大丈夫?」
そう優しく聞く彼は、だけど私の荷物を持とうとはしなかった。
駅の近くの公園まで歩く。もう最後まで送る気持ちはないんだね。
付き合い始めた頃、もっと一緒にいたい言い訳に使った公園。
多分そんな事もう覚えてもいない。
視界から消えて届いたLINEの
『忘れ物あったら言って。送るから』
それには彼のもう会うつもりがないって決まった心が透けて見えた。
私たちの時間は終わった。
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