君はどんな光に照らされても

 夜の自販機の光がその子の顔を照らす。


「好きなんだけど」


 その告白と同時に君が選んだ水がガタっと落ちる。


「良いの?上手くいかなかったら君、自販機を見るたびに私を思い出すんじゃない?町中にあるよ」


「うん。どうなろうと僕は君を忘れられない」


「もうちょっとさ場所とかあるんじゃない?まぁ良いよ」


 じゃあこれは没収ねと君は僕のジュースを取り上げて水を僕に押し付ける。


「こんなの体に悪いからね。ずっと一緒にいてくるんだよね。私の好きなの覚えてたんだ」

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