第4話 日本の武士から生まれた戦いの哲学(自己と他との関係)

日本では、宮本武蔵がその驚異的な数と質の殺し合い(決闘)人生の中から、やはり自我の存在を強く意識し、他との関係に及んだ。これが武蔵「二天一流」というコギト・エルゴスム「我思う、故に我あり」です。


武蔵は言います。

「武士とはただ死ぬことが仕事ではない。死ぬだけの覚悟なら、百姓町人、女子供でも持つことができる。」

「具体的に何かを生み出す(形而上的)力こそが武士の存在を保証する。」と。そして、

「その為に自己と他との意識をしっかり持ち、この二つの関係をうまく運用していく能力を鍛錬によって作り上げる」

これが二天一流という兵法(戦い方・生き方・他との関わり方)なのだ、と。


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