※up原稿予約出来ず、消えました。代わりに小説自体が長すぎるため、ボツ予定原稿up

仲良くなった結果、彼女たちは一般の職員とは違い、物々しいコンプライアンスでは無い。

そもそも、機密に関わるような仕事では無い。ナースステーションに出入りする姿を一度も見たことは無い。

全て2階食堂フロアや廊下や洗濯機に風呂場。我々と出入りする所は全て同じ。

気さくに喋る間柄にもなったので、何気ない会話の中に、これまでにいた他の入院患者や生活中であった「え?」と一瞬疑う話を聞く事もあった。

「何かそれヒントだよな」

妙に聞こえる話でもあった。

が、彼女たちだからこそ知る話は神妙になって聞いた。

その中にいたまだ若い女性職員さん。

気持ちも若い方だった。彼女とは日常生活の話もした。

よく会話のキャッチボールをする仲になった。

「乾燥機が使えない」

我々も困っていたので、彼女に聞いたが、彼女も分からないと。

説明書を持ってきて貰った。フィルターのホコリの詰まりを取った。が、結局直らなく病院で業者に発注。

「これ分かる?」

何か普段、触ったことの無いものだったと記憶している。


マニュアルを読んで彼女に答えたり、彼女たちは休憩時間以外日中2階フロアで働いている為、看護師は担当患者が振り分けられているのだが、彼女たちは掃除やリネンの業務を通して、我々と一通り満遍なく接している。

だから、2階の中である人や事での「よく分からない」事は彼女たちは詳しかった。

「部屋から出てこないあのヒョロヒョロの男。あいつ何なの?」

「あの子、風呂に入らないんだよ。」

「え?何か彼にしか分からない理由か何かを抱えて入りたくないんだろうけど、俺の風呂入る時のホワイトボードの順番の予約。消されたり邪魔されているのはアイツの仕業?」

「洗濯機を使おうとしたら、使わないのにここにいない人の名前書いて俺が使えないような邪魔をしてくるのもアイツ?」


彼は最初必要な事だけ、ナースステーションに出てきて事付けをしているのを見た事はあるのだけれど、ナースステーションにいる看護師も聞き取れない程。

どんな声色なのかも同部屋のだぁくんも「分からない」という程で「多分同じ歳くらいかな」と。

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