第13話 表層の光


    瞼をおさえつける光


    小さな自転車をガラガラと転がす


    薄暗い公園の薄い夕刻の時


    あの子の影に映る小さな魂の光


    見えていた陽炎に僕は後悔を写した


    こどもの笑い声


    あの頃の過ちが僕をせめたてる


    間違っていたと嘲笑する


    存在を焼き尽くすあの光


    小さい罪に光をあてて大きく膨らむ


    本当の闇


    錆びついた自転車に染み付いた汚れ


    剥がれない罪は表層の光

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これから 青色 モヨウ @kujira_k

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