最初の戦いへ...
俺はあれから鍛錬を続け、あと一息というところまできた。
やっぱりやり続けるのは大事だな。
人より休憩が少ない分、経験値がたくさん稼げる。
(現実世界でもこれくらい簡単に稼げたら...)
そんな雑念を胸に走っている。
途中経過を見るか?
走り続けるか?
楽をしたい気持ちと経験値を溜めたい気持ちが交差している。
でも、俺は走り続ける!
なぜなら俺は最強になるんだ!
自信過剰が功を奏して自分に力をくれる。
今なら無限に走れるかもしれない。
そんなことを思ったのも一瞬、ばて始めた。
どうやら‘‘根性”の効果が切れたようだ。
そこで修羅場を出た。
経験値を確認すると、
____________________
レベル:13 300/1300
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「じゅ、13⁉」
目標レベルを大きく上回っていてうれしかった。
今回は新スキルはないようだ。
早くスキルの解放条件を知りたい。
「今回は防御を中心にするか。
攻撃力10 防御力20 素早さ1 静かさ9 魔法攻撃力3 魔法防御力7
根性lv.2 回復lv.1 力溜めlv.1 無双lv.2 ずつ上げます」
体が光ってステータスが上がった。
____________________
種族:獣種
名前:ゴブリン(kurenai ryusei)
レベル:13 300/1300
HP:50/50 MP:20/20
攻撃力:28 防御力:20
素早さ:10 静かさ:9
魔法攻撃力:5 魔法防御力:7
攻撃スキル:殴るlv.2 蹴るlv.2
魔法スキル:回復lv.2 力溜めlv.2 根性lv.3 無双lv.3(常時発動)
装備:無し
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バランスの良いステータスになってうれしい。
戦いになったらこの能力はどのように発揮されるのだろう。
さて、レベル10になったし魔王に会うか。
(否、それより前に気になることが...)
それは電子機器の連絡というものだ。
それを開くと、チャットのようなものが出てきた。
「とりあえず誰かから連絡先をもらわなければ」
ふと当たり前のことを思い出した。
色々と先走ってしまった。
落ち着いて行動することは大切だ。
結局魔王に会うことにした。
あの場所に行ってみるか。
あの場所とは強調するほどでもないが魔決の式を執り行ったところだ。
そこに近づくにつれて自分の足取りが重くなった。
そしてそこには魔王がいた。
俺のことを待っていたのかと思うほどしっかりと立っていた。
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