力試しだ!
魔王が待っている場所に行った俺。
謎の気まずい間が流れた。
ついに魔王が話し出した。
「お前、紅井だな。もうレベル10になったのか?」
「はい。鍛錬をやり続けたら13まで上がっていました」
「やるな。じゃあ初心者の所に行ってくれ。そこで経験値を溜めて30まで
上げてこい。あと、仲間を作っといたほうがいいぞ」
「仲間ならもうできました」
「早い。ではいって来い」
「はい!」
そう言って初心者の所を目指して進みだした。
今回はやることがないから暇だ。
魔法使いは中級者の所に行くようで、俺は一人で戦うことになる。
一人で退屈していると疲れきったようなスライムが反対側から歩いてき
た。
(きつそう...ちょっと怖いな)
少し後ずさりしてしまった。
だが、俺は強い!
だから自分から言ってやる!
いつか聞いたことがあるセリフを心の中で放った。
またまた見たことあるようなドでかい看板が出てきた。
『初心者の間』
正直ここに入るのは気持ちの良いものではない。
だって、弱そう。
俺はいやいや入った。
そこに入ると改札のようなものがあって電子機器をかざすよう促された。
かざすと中に押し込まれた。
そのあとは自由に動けた。
(まずは相手を見つけなければ)
俺は弱そうな人を探していたが最初に見つけたのは大きめの人だった。
逃げてもいいのだが、目が合ってしまった。
すかさず戦闘態勢に入って自分の間合いを作る。
そこで、攻撃スキルの殴るを使うことにした。
「殴る!」
すると相手のみぞおちにクリーンヒット。
相手は光の粒のようになって俺の体に入り込んだ。
どうやらこれが経験値のようだ。
初めての戦闘はあっさりと終ってしまった。
倒したところにはコインのようなものが落ちていた。
それは拾うと自分の持ち金が増えるようだ。
これも電子機器から確認できる。
ちなみに今倒した敵は1ゴールドしか増えなかった。
「この調子で狩っていくか」
いつの間にか戦闘狂になっていた。
スキル‘‘根性”を使いながら人一倍相手を狩っている。
何度か近づくだけで相手が倒れた気がするが気のせいだろうか。
「ほかのスキルも使ってみるか」
そう思ったが絶対に殴ったり蹴ったりするほうが早い。
でも一回使ってみる。
「力溜め!」
そういうと殴る動作が少し止まって力が入った。
相手は思いっきり吹っ飛んだ。
ただの殴る、蹴るよりも動きは遅いが威力が異常だ。
消費MPが少し多めなのでなおさら強い敵に使ったほうがいいだろう。
そして‘‘無双”の力はどこで使われているのか調べることにした。
一度声に出して発動してみる。
常時発動なので意味はあまりないと思うがやってみた。
案の定何も起こらなかった。
その後ついに‘‘無双”の効果が明らかになる。
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