レベルアップ

鍛錬を続けないといけない。


そんな使命感に駆られてひたすら走り続ける。


気が付いた時には足の感覚がなかった。


四時間半ぶっ通しで走り続けた。


そんなことは俺はどうでもいい。


早くレベル10にしないと。


俺のもともとの世界は仕事をしなければいけない。


といっても純白の企業に勤めていたので残業などはなかった。


といっても仕事がしたいなどと言いたいのではない。


だからこそ何でもできるこの世界は快適だ。


今たまっている経験値を見てみると、

_____________________

レベル:5 250/500


魔法スキル:根性lv.1 無双:lv.1(常時発動)

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

レベルは5まで上がっていて、見たことのない魔法スキルが解放されてい


た。


中でも‘‘無双‘’は常時発動のようだ。


なぜこれらスキルを獲得できたのかは知らない。


そして、どのような効果なのかは俺は知らない。


「さて、何を上げよう」


俺は攻撃力と素早さを上げたいが、それが最適解なのかわからないから悩


んでいる。


「決めた。攻撃力10 素早さ5 HP5 殴るlv.2 蹴るlv.2 にします」


体が光ってステータスが上がった。

_______________________

種族:獣種


名前:ゴブリン(ryusei kurenai)


レベル:5 250/500


HP:25/25 MP:13/13


攻撃力:18 防御力:0


素早さ:9 静かさ:0


魔法攻撃力:2 魔法防御力:0


攻撃スキル:殴るlv.2 蹴るlv.2


魔法スキル:回復lv.1 力溜めlv.1 根性lv.1 無双lv.1(常時発動)


装備:無し

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

明らかに偏ったステになってしまった。


魔法スキルが増えて見栄えは良くなった。


いつになったら戦うことができるのだろう。


そんな疑問を持ちながら鍛錬を続ける。


なんせ俺は普通の世界ではないところで生きているのだ。


だからこそそれっぽいことはしたい。


戦うのが楽しみで仕方ない。


早くレベルを上げる方法はないのか?


そんなことを思った時にふと思い出した。


‘‘根性”というスキルだ。


どんな効果なのか知らずに使ってみる。


「根性!」


声に出して発動する。


すると体が軽くなった。


そのまま走り続けるても息があまり上がらずに走れる。


どうやら気持ちで体力の限界を高めて動きをよくするようだ。


消費MPは7だ。


正直今のレベルでは結構重い。


MPもHPと同じように自動回復するようだ。


こっから俺はみっちりと鍛錬を続けた。


そしてついに...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る